F1グループの新チェアマンに就任したチェイス・キャリーは、リバティメディアによるF1買収が、スポーツだけでなく、チームとファンにも成長と発展に導くと述べた。リバティメディアは7日(水)、F1の親会社デルタトプコの株式の100%を買収することを発表。チェイス・キャリーがF1の新チェアマンに就任し、CEOとして留まるバーニー・エクレストンと仕事をしていくことを発表した。
チェイス・キャリーは、FOXのCEOを務めていた1994年にテレビチャンネルのFOXスポーツの開設に携わり、最近では21世紀フォックスの副会長を務めていた。「このチームに加わること、そして、この先の可能性に非常に興奮している」とチェイス・キャリーはコメント。「F1が何十年もこのビジネスを導いてきたバーニー・エクレストンの名で大きな成功を収めてきたのは明らかだ。彼と働くことを楽しみにしているし、我々は二人は、引き続きこのビジネスを構築し、次のレベルへと導いていくことで合意している」「我々がその機会をどう見ているか? スポーツ、そしてブランドとしてのF1のプロモーションとマーケティングを増やすことにより、ファン、チーム、パートナー、そして我々の株主のためにこのスポーツを成長させ、発展させる機会だ」「特に現在、収益において非常に小さなパーセンテージであるデジタル面でのコンテンツのディストリビューションを強化すること。レースカレンダーを発展させること。スポンサーシップを含めた商業パートナーシップの幅広い範囲で確立すること。ライブイベントにおけるリバティの経験を活用し、我々のイベントをこれまでよりも大きくするためにデジタルマネタイゼーションすることだ」ジョン・マローンが所有するリバティメディアは、シリウス・サテライト・ラジオやMLBのアトランタ・ブレーブスを始め、マスメディアポートフォリオに多種多様なブランドを持っている。チェイス・キャリーは、F1が2026年までの長期契約における93億ドル(約9454億円)の契約収益によってリバティメディアに“信じられないほど低リスク”なビジネスモデルをオファーすると考えている。F1の主な出費はチームへの支払であり、それはビジネスの利益と収益に基づいて変化する。「我々は特に多様なレベニュードライバーと低リスクなビジネスモデルによってF1に引きつけられた」とチェイス・キャリーは説明。「ビジネスには基本的に3つのコアとなる収益バケツがある。レースプロモーション、放送と広告、そして、スポンサーシップだ。我々が進めているそれぞれに大きな成長のポテンシャルがある」「F1は、ライブ、プレミアムスポーツの権利に関して、高度に成長しているマーケットのキープレイヤーだ。F1の世界的規模のライブ視聴者と魅力的な層へのアクセスを望む放送事業者、広告主、スポンサーからの需要は増加している」関連:リバティメディア、F1買収を正式発表
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