F1スペインGPを前にしたメディアデーで、フェラーリのシャルル・ルクレールが思わぬ形で注目を集めた。モナコ出身のルクレールは、チームウェアを着用してバルセロナのサーキットに姿を見せたものの、そのシャツには自身の「16」ではなく、チームメイトであるルイス・ハミルトンの「44」が入っていた。
この微笑ましいハプニングはすぐにファンの間で話題となり、SNSでは数多くのジョークが飛び交った。フェラーリ自身も公式SNSでこの“間違い”を取り上げ、和やかな雰囲気を演出している。44番シャツがSNSで話題にルクレールが着用していたのはフェラーリの公式チームウェアだったが、背番号だけがハミルトン仕様となっていた。ファンはこの出来事を見逃さず、「ハミルトンからすべてを学ぶつもりなのではないか」「次はマシンまで借りるのでは」といった冗談が相次いだ。特に注目されたのは、フェラーリが現在ブレーキシステムの改善に取り組んでいるタイミングだったことだ。ハミルトンは今季序盤にカーボン・インダストリー製ブレーキディスクとパッドへ切り替えており、最近ブレーキングに苦戦しているルクレールも同様の仕様を評価している。そのためSNSでは「シャツだけでなくブレーキもハミルトン仕様になるのでは」という投稿まで見られた。フェラーリにとって重要なバルセロナ笑い話の一方で、フェラーリにとってスペインGPは非常に重要な一戦となる。バルセロナ・カタルーニャ・サーキットはF1カレンダーの中でもマシン性能を総合的に評価できるコースとして知られており、各チームの実力が明確に表れやすい。ルクレールは前戦モナコGPでブレーキトラブルによりリタイアを喫しており、今回の週末は流れを変える機会となる。一方のハミルトンはここ数戦で着実な進歩を示しており、SF-26への理解も深まっていると語っている。フェラーリにとってはメルセデス、マクラーレン、レッドブル・レーシングとの差を測る重要なベンチマークとなる週末だ。ライバル関係以上の協力体制今回のシャツ騒動は単なる着間違いだったとみられるが、現在のフェラーリ内部の良好な雰囲気を象徴する出来事とも言える。ルクレールとハミルトンは激しいライバル関係にありながらも、これまで両者ともチームを前進させるためには協力が不可欠だと繰り返し語ってきた。44番シャツでサーキットに現れたルクレールの姿は、そんなフェラーリの現在の空気感を象徴するワンシーンとなった。ファンに笑顔を届けたひと幕を終えた両ドライバーは、今度はコース上で結果を残すことに集中することになる。
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