フェラーリF1のシャルル・ルクレールは、2025年F1ラスベガスGPのフリー走行2回目でマシンをターン5のランオフに停車した際、“電源オフとニュートラル操作の手順を怠った可能性”としてスチュワードに召喚された。しかし調査の結果、ルクレールには一切の過失はなく、ペナルティなしと判断された。現場に到着したマーシャルも操作を試みたが同様に失敗。さらに、電気系統に異常がある可能性が誤って伝わり、マーシャル側がマシンに触れることを警戒したことが状況を複雑化させたという。
スチュワードは声明の中で次のように説明している。「ドライバーは車を降りる前にニュートラルに入れようとしたが作動しなかった。その後、電源を切り車両を離れた。マーシャルもニュートラルを試みたが成功しなかった」「ドライバーはマーシャルを助けるため、一度電源を入れて再度ニュートラルを試そうとしたが、マーシャルは車が安全でないと考え、それを止めた。最終的にドライバーが車が安全であることを説明し、電源を切った」スチュワードは、ルクレールが規定手順を遵守し、可能な限り安全な対応を取ったと認定し、“さらなる措置は不要”と結論づけた。ボルトレトは黄旗対応を適切に実施と判断もう1件の調査対象は、ターン12での黄旗区間で十分に減速しなかった疑いで召喚されたガブリエル・ボルトレト(ザウバー)。だがこちらも、テレメトリーが“明確に減速していた”ことを裏付け、ペナルティなしとなった。スチュワードによれば、ボルトレトは黄旗を確認した時点で即座にブレーキを踏んでおり、同一ポイントの翌周比較で速度が9km/h低下していたことが証明された。「このコーナーは低速であり、ドライバーは規定が求める通り、進行方向を変更できる十分な余裕を持っていた」として、違反なしの判断が下された。二人とも“問題なし”で土曜へこうして、ルクレールもボルトレトも正式にペナルティ回避。混乱の多かったラスベガスの金曜走行において、両者とも土曜へ向けてクリーンな状態で臨めることとなった。
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