スクーデリア・フェラーリのF1ドライバーであるシャルル・ルクレールは、レッドブル・レーシングが比較的厳しいレース展開を経て、来週のスペイングランプリでは本来の強さを取り戻すだろうと考えている。レッドブルの縁石やバンプに対する弱点は、マイアミ、イモラ、モナコ、カナダの過去4レースで明らかになった。RB20は、チームがまだ解決できていない前任者のいくつかの欠陥を受け継いでいる。
過去のレースでは、レッドブルの苦戦や、他チームのアップグレードにより、ライバルが追い上げるチャンスが生まれた。ランド・ノリスはマイアミで初優勝を飾り、ルクレールはモナコで感動的な母国優勝を果たした。しかし、バルセロナ、レッドブル・リンク、シルバーストーンといった、ダウンフォース重視の伝統的なサーキットが控えている中、フェラーリのドライバーであるルクレールは、レッドブルがRB20の性能を最大限に発揮できるコース上では再び全開で走れるだろうと信じている。「バルセロナのようなコースではレッドブルの強さがより顕著になると思う」とルクレールはカナダGPをリタイアした後語った。「でも、もう少し様子を見よう。レッドブルの後ろでは、僕たち全員がかなり接近していると思う」モントリオールでポールポジションを獲得し、改良型メルセデスで今シーズン初の表彰台に上ったジョージ・ラッセルは、マックス・フェルスタッペンがハンドリングの問題を抱えながらもイモラとカナダで優勝したという事実は、レッドブルが次のヨーロッパでのレースでさらに強さを発揮することを示唆していると語った。「この3レースで彼らがマシンに少し苦戦していたことは周知の事実だ。それでも、彼らはこの3レース中2レースで優勝している」とラッセルは警告した。「だから、ヨーロッパのレースで、よりオーソドックスなサーキットに戻ったときに、彼らはおそらく小さな進歩を遂げると予想している」「バルセロナでの彼らのパフォーマンスを見極める必要があるけど、今週末僕たちが目にしたペースアップは、僕たちにとって驚きではない。なぜなら、ファクトリーに戻ったすべての数値が、このアップグレードでパフォーマンスが大幅に向上することを示していたからだ。」「バルセロナは誰にとっても興味深いレースになるだろうけど、僕たちは戦いに加われると確信している」日曜日のウェットからドライへの劇的な展開でラッセルと競り合い、2位となったマクラーレンのノリスは、今後メルセデスがトップ争いの4番目のチームとなることを認めた。「もし彼らが次の数レースでも速く、フェラーリ、レッドブル、そして私たちとの戦いにある意味で加わってきたのなら、それは私たちにとってよりエキサイティングな展開になるだろう」とノリスは語った。「より厄介で、よりストレスフルになるだろう。なぜなら、おそらく上位を争う8台の車がすべて一斉に我々に挑戦してくるからだ。だから我々にとっても、おそらく見ている人にとってもエキサイティングなことだ」