シャルル・ルクレールは、フェラーリがF1オランダGPの週末を通じて同じ3つのコーナーで苦戦しており、その中にはQ3でクラッシュしたターン9も含まれると語った。Q1では終盤のピンチを凌ぎ、辛うじて降格圏を脱出したルクレールは、Q2では快適にトップ10に入った。しかし、路面が乾いてスリックタイヤが使えるようになったQ3では、2回目のプッシュラップでターン9でワイドになりすぎて、濡れた芝のためにバリアに直撃してセッションを離脱した。
最終的に9番手に落ちたルクレールは、フェラーリがザントフォールト・サーキットの3つの特定コーナーで週末を通じてトラブルに見舞われていることを認める。「まず第一に、クルマを運転するのが非常に難しい週末になっている」とルクレールは語った。「FP1以降、ターン1、9、10で苦戦しているし、クルマを完全に変えたけど、正直なところ、この3つのコーナーで助けてくれるものはあまりなかった」「ターン9と10は、コーナーに進入してブレーキを離すと、何らかの理由でまったくグリップがなくなる。そのあと、出口で再びグリップすることを信じているものだけど、そうならなかった。それで壁に衝突してしまった」ルクレールは、フェラーリがFP1が始まって以来、同じコーナーで一貫して問題と戦っている理由を理解することの重要性を強調した。「一方では、同じトラックを走っていて、あるタイプのコーナーで問題が発生するけど、あるタイプのコーナーではまったく起きなかったりするので、理解しなければならないこともある。大きなことなので、我々はそれを調査する必要があるし、そこから何かを理解できることを願っている」フェラーリは、2024年に向けて「まったく新しい」マシンを開発していることを明らかにしたが、ルクレールは、現在のコンセプトには「明確」な欠陥があるため、今年が終わるのが「待ちきれない」と認めた。フェラーリのテクニカルディレクターであるエンリコ・カルディレのそのコメントについて質問されたルクレールは「ああ、それを聞けてうれしいよ。待ちきれない」とコメント。「まずは23年にシーズンを終えなければならないけど、今のクルマは正直なところ、限界に達するのがとてもとても難しいから、別の方向に進むしかない」「今週末は特に苦戦している。バランスのせいでペースが落ちている以上にね。限界に達したとたんに何が起こるかわからないので、限界から遠く離れている必要がある。僕のQ3ラップがまさにそうだった。難しい状況だ」ルクレールは今季、ミックスドコンディションでの問題を何度も経験しており、スペインGPではQ1敗退、カナダGPでもQ3進出を逃している。しかし、ルクレールはコンディションが事故のないと否定し、代わりにフェラーリのSF-23マシンの一貫性のない挙動をQ3敗退の主な原因として挙げている。「ある意味、コンディションは今年何度も経験したことだし、だんだん快適になってきているので、そおは問題ないと思っている」とルクレールは説明した。「とにかく、今週末のマシンは運転が非常に難しい」「F1では、コーナーに入ったらどのようなバランスになるかを予測し、把握することが重要だが、今のところ、コーナーに入ったら、大きなアンダーステアになるのか、ゼロアンダーステアになるのか、まったくわからない。僕たちにとっては非常に困難だ」「とても難しい週末だったので、明日はクリーンなレースができることを願っている」