シャルル・ルクレールは、先輩ドライバーのジュール・ビアンキが2014年のF1日本GPでの事故でこの世を去っても、F1ドライバーになるという夢を決して諦めることはなかったと語る。フェラーリでの将来を有望視されていたジュール・ビアンキだったが、ウェットレースとなった2014年のF1日本GPの決勝でコースアウトし、作業していた重機と衝突。重い脳外傷を負ったジュールビアンキは翌年7月17日に25歳の若さでこの世を去った。
ジュール・ビアンキと同じようにフェラーリのドライバーアカデミーとしてキャリアを進めてきたシャルル・ルクレールは、ビアンキの死によってF1ドライバーになるという夢を捨てようと考えたことは一度もなかったと語った。「自分のキャリアをやめようと考えた時間は一度もなかった」とシャルル・ルクレールは BBC Sport にコメント。「このスポーツに入った初めからどれくらい危険なものであるかはわかっていた。決して安全なスポーツではない」「もちろん、クルマはどんどん安全になってきているけど、340km/hで走っているときは決して安全ではない。それは最初からわかっていた。彼は僕に多くのことを教えてくれたので、彼のためにも良くなっていくことを望んではいた」「彼はいつも僕を前進さえ、もっと良いなるために手助けをしてくれた。あのようなことが起こったとき唯一考えたのは、彼に誇りに思ってもらえるように良いドライバーになろうということだけだった」今年フェラーリのドライバーとなったシャルル・ルクレールは、バーレーンとオーストリアでF1初勝利に近づいたが、バーレーンではエンジントラブル、オーストリアでは残り3周でマックス・フェルスタッペンに抜かれて実現しなかった。しかし、4戦連続で表彰台を獲得しているシャルル・ルクレールは、ドライバーズランキング4位のチームメイトのセバスチャン・ベッテルに3ポイント差まで迫っている。シャルル・ルクレールは、キャリア初期から行ってきたメンタルトレーニングが奏功していると語る。「言葉で表すのは難しい。ウェイトを上げて、毎週より多くのウェイトを上げられることで違いがわかるような体力トレーニングとは違うからね」とシャルル・ルクレールはコメント。「プロセスは少し似ている。でも、結果は簡単には目に見えない。自分がどのように感じているか、どのようにプレッシャーに対処できているかが重要だからね。はるかに自然になってきている」でも、その結果をより確認するための多くのテストがある。集中力、緊張した瞬間に落ち着くことができるか、できるだけ早くに自分を落ち着かせることができるかなどね」「F1の週末には多くのことがあるし、5分あれば、そこでできるかぎり落ち着かせる必要がある。そのような詳細が最終的に小さな差を生むんだと思う」「初勝利がすぐにやってくることを願っている。でも、そのあとはもっと多くの勝利を挙げたい。でも、やっぱり今の目標は初勝利だし、いかなるチャンスでも逃したくない」「今後については・・・子供の頃の夢はワールドチャンピオンになることだった。今はやっとそれが現実的なチームにいると思うし、僕たちは仕事を続けていく必要がある。いつかそれが実現することを願っているよ」
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