元F1ドライバーで現在は解説者を務めるカルン・チャンドックは、マックス・フェルスタッペンは今やF1ワールドチャンピオンを獲得できるレベルまで成熟していると考えており、それを実現できるかはホンダがレッドブル・レーシングに競争力のあるF1エンジンを供給できるかにかかっていると語る。2016年シーズン途中にトロロッソからレッドブル・レーシングに移籍したマックス・フェルスタッペンは、レッドブルでのデビューレースとなったスペインGPで優勝。18歳227日で史上最年少優勝を成し遂げた。
2018年はマックス・フェルスタッペンにとって短いF1キャリアの中で最高成績となった。だが、序盤戦のルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテル、ダニエル・リカルドとのレースを台無しにしたクラッシュやモナコGPのフリープラクティスでの単独クラッシュから挽回を強いられることになったが、シーズン後半は一貫性を見せ、チャンピオンを獲得したルイス・ハミルトンに次ぐ多くのポイントを獲得して見せた。2010年と2011年にHRTとロータスでF1を戦ったカルン・チャンドックは、マックス・フェルスタッペンはタイトル候補に入れるまで成長を果たしており、F1ワールドチャンピオンになれるかはレッドブルとホンダが適切なマシンを提供できるかにかかっていると考えている。「今やマックスは十分に成熟しているし、彼はワールドチャンピイオンになる準備ができていると思う」とカルン・チャンドックはオーストポーツ・インターナショナル・ショーで語った。「彼は2008年のルイスのようだ。ワールドチャンピオンを戦い、長いシーズンをまとめる準備はできている」「あとはホンダがレッドブルのために結果を出せるかどうかだ」昨年、ホンダはトロロッソとのパートナーシップのなかでパフォーマンスと信頼性を大幅に改善させ、レッドブル・レーシングにルノーからホンダへとF1エンジンを変更させることを決断させた。ホンダのF1エンジンは馬力面でルノーを上回ったと考えられてるが、まだメルセデスとフェラーリに一貫して挑戦できる実力があるかどうかは疑問が残っている。「昨年のシーズン後半を見れば、ホンダがまとまり始めているという兆候があった。彼らがトロロッソのために鈴鹿で導入したエンジンアップグレードは本当に前進を果たしたように思う」とカルン・チャンドックはコメント。「我々はオースティンでそれについての多くの証拠を目にしたし、レッドブルがそれについて非常に楽観的であることはわかっている。彼らが結果を届けることができれば、それはF1にとっても素晴らしいことだと思う」「F1はホンダが成功することを必要としている。なぜなら、それはレッドブルが成功することを意味するわけだし、そうなれば、3チームが上位を争うようになる。それは本当に重要なことだ」
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