チーム・ロータスは、2010年にF1に新規参戦したロータス・レーシングから名称変更されたF1チーム。2010年、エアアジア航空の代表を務めるトニー・フェルナンデスはロータスの市販車を販売するロータス・カーズの親会社グループ・ロータスから“ロータス”の名称使用権を借り、ロータス・レーシングとしてF1参戦。当初はグループ・ロータスの親会社であるプロトンもマレーシア国籍のF1チームであるロータス・レーシングを支援していた。
しかし、グループ・ロータスは2011年にルノーF1チームをスポンサードしてF1参戦を決め、トニー・フェルナンデスに与えていた名称の使用を停止。同チームとの関係もなくなった。そこでトニー・フェルナンデスは、チーム・ロータスの名称権を保有していたデヴィット・ハントからチーム名称を譲り受け、2011年からチーム・ロータスという名前で参戦することを決定した。チーム・ロータスは、コーリン・チャップマンが設立したレーシングチームの名称であり、その市販車部門はロータス・カーズへと継承されている。しかし、F1チームとしてのチーム・ロータスは1995年に消滅。“チーム・ロータス”の商標権は、市販車の“ロータス”の商標とは別にデヴィット・ハントが管理してきた。チーム・ロータスのF1マシンは、ロータスの象徴的カラーであるグリーンとイエローを採用。マシン名称もチーム・ロータスが使用してきた継承して「T128」と名付けられている。現在、チーム・ロータスを名乗るトニー・フェルナンデスとロータス・ルノーGPを名乗るグループ・ロータスは、F1における“ロータス”の名称を巡り法廷論争を行っており、審理は3月21日に実施される予定となっている。関連:ロータス・ルノーGPとは