ケータハムは、F1ベルギーGPでのアンドレ・ロッテラーの起用に際し、経験とフィードバックに期待していると述べた。ここ数日、ケータハムのドライバー交代が話題になっていたが、F1ベルギーGPのフリー走行を2日後に控えた20日(水)、ケータハムは小林可夢偉に代えてアンドレ・ロッテラーを起用することを正式発表した。
アンドレ・ロッテラーは、ケータハムの新しい経営陣に加わったコリン・コレスのチームでル・マン24時間レースを戦った経験がある。今回のリリースでは、コリン・コレス、チーム代表のクリスチャン・アルバースからのコメントはなかったが、ケータハムは声明のなかでアンドレ・ロッテラーの経験がマシンパフォーマンスに貢献することになるだろうと述べた。「週末を通して、チームはもうひとりの経験豊かなドライバーから利益を得るだろう」とケータハムは声明で述べた。「ドイツ人のフィードバックは、クルマのパフォーマンス改善に貢献するだろう。スパ・フランコルシャンでは天候も大きな役割を果たすが、ロッテラーは複雑なコンディションでのレースをしている最も経験豊富なドライバーのひとりだ」アンドレ・ロッテラーは、今年アウディからWEC世界耐久選手権に参戦。ル・マン24時間レースでは、ファステストラップを記録して優勝を成し遂げている。同時に日本でスーパーフォーミュラにも参戦し、2位につけている。WECではミシュラン、スーパーフォーミュラではブリヂストンを使用しているアンドレ・ロッテラーが、癖の多いピレリタイヤにどのような対応をみせるかが注目のひとつと言える。また、アンドレ・ロッテラーの参戦についてはF1ベルギーGPのことしか言及されておらず、その後のプランについては明らかになっていない。今回シートを失った小林可夢偉については“まだチームの一員のまま”だとケータハムは述べており、今後のレースで復帰する可能性は残されているようだ。関連:ケータハム、小林可夢偉に代えてアンドレ・ロッテラーを起用