ケータハムのオーナーであるトニー・フェルナンデスは、今季に結果が出なければF1から撤退するつもりだとの意気込みを示した。2010年にF1に初参戦したチームは、昨年までの4年間で1ポイントも獲得しておらず、昨年はランキングで最下位だった。ケータハムは、小林可夢偉とマーカス・エリクソンを起用。トニー・フェルナンデスは、レギュレーションが大幅に変わる今年が最後のチャンスだと考えていると語った。
「ここ(ファクトリー)で250人のスタッフに向けて話したのは、今年は結果を出すために全力を尽くさなければならないということだ」とトニー・フェルナンデスはコメント。「これが最後のチャンスだ」「ベストなインフラ、ベストなポテンシャルを持つドライバーを確保できた。なので、結果を出せるかどうかは、スタッフ全員にかかっている」「何か具体的に決めているわけではないが、チームが後方に沈むなら継続するつもりはない。5年をかけて無得点となれば、忍耐や資金などにも限界が出てくる」「全てのレースを訪れながらも、戦いにならず、全体の2秒後方なのであれば、それはまったく進歩していないということだ。戦えないのであればそこに意味はあるのか真剣に検討しなければならない」だが、トニー・フェルナンデスは、そのような事態にはならないとも考えている。「我々は結果を出せるという自信があるので、私はこういうことを話している。そうでなければ私はここにいなかっただろう。ただ、そうでない場合についても現実的に考えている。オフィスの誰もがまた最後尾になるなど予測していないとは思う。我々は進歩できるとかなりの自信を持っている」