チーム・ロータスは、2011年の開幕戦ではT128にKERSを搭載しないことを明らかにしたが、後半のステージで必要であればKERSを加えることはできると考えている。チーム・ロータスのチーフデザイナーを務めるルイス・バトラーは、KERSにはデザイン的に妥協をしなければならない部分があまりに多かったため搭載しないことに決定したと述べた。
「KERSを使用しないという決定により、デザイン作業は若干楽になった。KERSをマシンに搭載するのは常に頭の痛いことだからね」空力部門の責任者を務めるリアンヌ・ヒンソンは、KERSは空力面にも妥協を強いることになると述べた。「それは空力でも同じことです。必要な全てを内包すると、いくつかのエリアで必要なエアロシェイプはかなり限られてしまうので、KERSがないことで実際により楽になりました」チーフオペレーティングオフィサーを務めるキース・サゥントは、KERSが持つ潜在的なゲインが、現段階でのT128の開発パッケージには不利にはならないと考えている。「KERSが我々を8位から6位に連れて行ってくれるなら、搭載するだろう」とキース・サゥントはコメント。「しかし、KERSの重量とエンジニアリング的なチャレンジを考えれば、KERS非搭載でのスタートはよい決断だと思う」キース・サゥントは、シーズン後半にKERSを追加しなければならないときが来ても、ロータスは対処することができると確信している。「それで終わってしまうかもしれないけど、誰にもわからないだろ?」「だが、我々はそれに対処できる多くの経験豊富な人材がいる」「一日でモーター付カヌーを設計しなければならないとしても、彼らにはそれができると思うよ! ここには非常にクレバーが人材が揃っている」T128には、2011年から導入される可変リアウイングが搭載されているが、スポーティングディレクターのディーター・ガスは、ロータスがそのエリアでうまくやったと確信している。「考えていたほど、チャレンジは少なかった。一旦、使うことができる全てのコンセプトを調査してしまえば、解決するのはそれほど難しいことではない。このクルマには、かなり巧妙でシンプルなシステムがあると思う」関連:チーム・ロータス、T128を発表