カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)が、アゼルバイジャンGP予選で見事な走りを見せ、2番手を獲得した。混乱続きの展開で冷静に対処し、チームにとって大きな結果をもたらした。Q1・Q2では、赤旗や路面の変化でセッションが何度も中断されるなか、サインツは確実にタイムを刻んで突破。迎えたQ3は雨粒が落ち始める難条件となり、ライバルたちがミスを重ねるなかでミディアムタイヤを選択した。
セッションは残り時間わずかで再開され、各車が“ワンショット”に挑む緊張感の中、サインツは滑りやすいターン15を含む全区間をまとめ上げ、1分41秒595を叩き出して暫定トップに立った。その後、赤旗中断で時計が止まると、ウィリアムズガレージは「このまま雨が強まれば歴史的ポール獲得か」と色めき立った。しばらくサインツがトップに君臨する展開となり、チームにとって大きな期待の瞬間が訪れた。しかし最終盤、フェルスタッペンが逆転のラップを刻み、サインツは最終的に2番手に収まった。「すごくハッピーだよ!」とサインツは語った。「今日はタイヤ選択もタイミングもすべてうまくいって、良いラップを決められた。2番手というのは本当に嬉しいニュースだ」「明日はウィリアムズに初めての表彰台を届けられるように全力を尽くすつもりだ」