カルロス・サインツJr.は、アウディからの提案を断ったという報道を否定。F1マイアミGPを前に2025年以降のF1における自身の将来が未解決のままだとした。フェラーリが来季からサインツの後任として7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンと契約する決定を下したことを受け、カルロス・サインツJr.はF1グリッドに残るシートを探している。
メルセデスとレッドブルの両方と噂されているサインツだが、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコはアウディから「有利」なオファーが届いていることを明かしている。アウディは2026年、ザウバーが所有するチームの完全買収を完了させ、新しいテクニカルレギュレーションが導入されるときに初めてF1に参入する。アウディがサインツをトップターゲットに据えていると言われている一方で、スペインのメディアはサインツが設定された期限に応じなかったと報じた。マイアミでその報道が事実かどうか尋ねられたサインツは「いや、それは正しくない。真実は何もない。何も付け加えることはない」とメディアに語った。サインツの父であるカルロスSnr.は、1月にダカール・ラリで4度目の優勝を果たすなど、アウディとの関係を築いている。F1で3度の優勝経験を持つサインツJr.は、アウディに長期的な賭けをするかどうかは決めかねているが、アウディが競争力を持つことを期待していることを認めた。父親のアウディでの経験がその方向へ導く可能性があるかどうか尋ねられたサインツは「確かに父はいつもアウディについて良いことを言っている。プロジェクトと、アウディがF1でトップに立つと確信していることをね」と語った。「フォルクスワーゲンのプロジェクトを追ってみると、彼らがモータースポーツに関わるたびに、ポルシェでもアウディでも、フォルクスワーゲン・グループ全体でも、勝利を収めてきた。それは非常に重要な資産であり、考慮すべき重要なことだと思う」「でも、僕の決断やすべてには、もっと多くの要素が絡んでいる」「将来のアウディが勝利を目指して戦えることを心から願っている。勝利を目指して戦うクルマがもう1台増えるということだからね。彼らのような巨大なブランドがね」「僕にその可能性があるかどうかはまだ決めていないけど、彼らの幸運を祈っているよ」ザウバーは今週初め、アウディへの進化を準備するヒンヴィルを本拠地とするチームの代表として、ハースのニコ・ヒュルケンベルグと複数期間契約を結んだと発表した。アウディがヒュルケンベルグのパートナーを他に求めるかもしれないという噂がある中、サインツはアウディの関心が今後も続くという保証は得られていないことを明らかにした。「僕が持っている唯一の保証は、僕自身が正しい決断をしたいということだ」とサインツは語った。「だからこそ、もう少し時間がかかるし、根本的な決断を下す前にあらゆる選択肢を見ておきたいんだ」「ニコがアウディに加入することは、アウディにとってもニコにとっても理にかなっていると思うし、素晴らしいドライバーだと思う。彼の才能を知っている」「彼は彼らにとって素晴らしい契約だと思うし、ハースで素晴らしい成績を収めているので祝福したい」
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