カルロス・サインツは、ホンダが導入した“スペック3”エンジンが馬力面でルノーを上回ったことを示唆した。F1日本GPの予選では、マックス・フェルスタッペンがルノーのF1エンジン勢で最速とある3番手タイムを記録。ポールポジションを獲得したルイス・ハミルトンから1.3秒遅れだったが、最後の走行は天候の影響を受けており、おそらくその差は0.7~0.8秒だと考えられる。
ダニエル・リカルドが技術的な問題でQ2を走ることができず、ルノーのF1エンジンでQ3に進出したのはフェルスタッペンだけだった。一方でホンダのF1エンジンを搭載するトロロッソは、ブレンドン・ハートレーが6番手、ピエール・ガスリーが7番手でトップ7に2台が入った。ルノーのカルロス・サインツは13番手、ニコ・ヒュルケンベルグは16番手。マクラーレンのフェルナンド・アロンソは18番手、ストフェル・バンドーンは19番手と、マーカス・エリクソン(ザウバー)のクラッシュがなければ最下位だった。ニコ・ヒュルケンベルグは、ルノーのF1エンジンのパワー不足に不満を述べており、アドバイザーを務めるアラン・プロストもシーズン後半の開発が不十分であることを示唆している。決勝では、10位入賞を果たしたカルロス・サインツだが、ルノーのパワーユニットへの不満を口にした。「とにかく僕たちにはもっと多くのパワーが必要だと思う。僕たちにはパワーがないし、何らかの理由でそれを得ることができていない」とカルロス・サインツはコメント。「日本でQ3に進みたかったのであれば、僕たちにはとにかくもっと多くのパワーが必要だった。ホンダはそれが可能であることを示した」「おそらくエンジン側で大きな後退があったと思う。僕たちはフェラーリやメルセデスがシーズンを通してこれほどまで大きなステップを果たすとは予想していなかった」「僕たちはBスペックで十分だろうと考えていたけど、現時点でそれが十分ではないことを確認している。僕たちはシャシーには改良を加えているし、たぶんシャシーはそこまで悪くはない。でも、トップスピードという点では僕たちは望んでいる位置にはいない」ルノーは、アップデート版のCスペックを開発して、すでにレッドブルがそれを搭載しているが、ルノーとマクラーレンはまだ採用を見送っている。その理由についてカルロス・サインツは「チームは僕たちの燃料では信頼性が十分ではないと確信している。僕はチームがどのような決断をしてもチームを完全に支持している」と語った。現在、コンストラクターズ選手権でルノーは4位につけているが、5位のハースに8ポイント差まで迫られている。
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