カルロス・サインツは、“ウォール・オブ・チャンピオンズ”の新たな犠牲者となったのは自分の判断ミスによるものだと認めている。F1カナダGPの予選Q2、カルロス・サインツはウォールの方に軽く目をやったが、距離を測り間違ったためにウォールに接触してサイドを擦りながらメインストレートを直進するはめになった。
カルロス・サインツは、最終コーナーで深く突っ込んでしまうまではパーフェクトなラップだったと考えている。 「予選で僕の頭に何がよぎっていたのかを簡単にまとめれば、P3では明らか強かったけど、Q1で走り始めてすぐに僕たちはちょっと離されすぎだとわかった。予選でメルセデスエンジンを積んだチームが前に行くことはわかっていたから、多少なりとも予想していた通りだったけど、少しガッカリしていた。P3では十分Q3に行けそうだったのに、予選ではそうではなかった」 「本当にQ3に進みたかったので、Q2ではとにかくプッシュした。目をつぶって突っ込むような気持ちでね。コーナーを3〜4つ過ぎたところでは実際に飛ばしていた。Q2の2回目の走行でそのラップをやるというのが僕のプランだったけど、そのときにダッシュボードを見たらもう0.2秒上回っていた。それほどとは期待していなかったので“今がそのラップかも”と思ったんだ。Q3進出を懸けて攻めるラップなのではないかとね。続けた方がいいと思って、プッシュし続けた」「ラスト200メートルまではパーフェクトだったけれど、そこでウォールを引っかけてしまった。計算ミスだし、十分なスペースはあったと思うし、避けられたはずだった。だけど、リプレイを見れば、実際にはマシンがスライドしていたし、フロントは全然そんなことなかったけど、リアタイヤが接触して、そのせいでウォールの方に引っ張られた」 トロ・ロッソは1年落ちのフェラーリエンジンを使用する影響を感じはじめており、カルロス・サインツはその弱点のせいで週末を通してギリギリの走りを強いられていると語る。「正直、今週末はずっとギリギリでやっている。昨日のリプレイから見返せば、僕がこの週末全体でハードにプッシュしているのがわかると思う。Q2に出られない可能性もあったQ1の状況のせいで、さらに余計にプッシュしたんだと思う」 「Q1でかなり離されていたのはちょっとガッカリだった。僕が余計に攻めたって言った理由はそこだ。それが成功する日もある。僕のキャリアの中でうまくいったときがあったし、それが決まればヒーローだ。でも、今日はそうならなかった」関連:【動画】 カルロス・サインツ、“ウォール・オブ・チャンピオンズ”でクラッシュ