2025年F1 カナダGP初日のフリー走行でトップ10入りしたドライバーのコメント。6月13日(金)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第10戦 カナダグランプリのフリープラクティスが行われた。カナダGP初日のフリー走行2回目では、メルセデスのジョージ・ラッセルが1分12秒123でトップタイムを記録し、今季の金曜セッションでは最も力強いパフォーマンスを見せた。
ランド・ノリスがわずか0.028秒差で2番手につけ、メルセデスの新人アンドレア・キミ・アントネッリも3番手と、上位3台が僅差で並ぶ結果となった。ウィリアムズやアストンマーティン、マクラーレン勢も上位争いに加わり、フェラーリのルイス・ハミルトンとレッドブルのマックス・フェルスタッペンはやや苦戦する形で8番手と9番手にとどまった。初日から接戦となっている中、各ドライバーは異なるプログラムやタイヤ選択を通じて予選に向けた布石を打っている。1.ジョージ・ラッセル(メルセデス)「タイミングシートのトップに立てたのはうれしいことだけど、まだ金曜日だ。ただ、チームとしてはポジティブな一日になったと思う。今週末は気温が低くて路面が滑らかなので、自分たちのクルマに合っていると期待していたけれど、少なくとも今日はそのとおりになっている。FP2ではしっかりとしたラップをまとめることができたし、今あるパッケージを最大限に引き出せたと思う。それが少し自分たちを実際より良く見せているかもしれないけれど、週末を通して常連のトップチームと争える位置にいられるはずだ。予選でのタイヤ戦略がどうなるか楽しみだ。C6コンパウンドだと、ソフトとミディアムのラップタイムの差が、もっとハードなコンパウンドのときほど大きくない。今日は多くのチームがミディアムを1セットしか使っておらず、自分たちも同様だったので、明日に向けて選択肢を残している。」2.ランド・ノリス(マクラーレン)「難しい金曜日だった。このサーキット自体も簡単ではないが、走っていてとても楽しい。グリップが低くてバンプも多いから、まとめ上げるのが大変だ。今のところ悪くない位置にいると思うが、予選に向けてさらに改善するべき点がいくつかある。明日どういう結果が出せるか楽しみにしている。」3.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)「今日はチームにとって良い一日だった。シングルラップでもロングランでも競争力があって、クルマの感触も良かった。明日に向けてさらに良いポジションにいられるよう、今夜も全力で取り組んでいるが、すでにしっかりした土台ができていると思う。路面が滑らかで気温が低かったことが助けになっているのは確かだけれど、それに加えてクルマの仕上がりがここ数戦よりも良くなっていると感じている。このサーキットは自分にとって初めてで、本当に楽しかった。特にFP1ではオフラインが非常にダスティで難しいコンディションだったが、セッションが進むにつれて前進できている感覚があり、FP2の終わりにはかなり快適に走れていた。C6タイヤについても、自分の能力を上げることができたと思う。イモラとモナコではうまく使いこなせていなかったが、今日はその点に集中して取り組んで、しっかりと進歩できていると感じている。」4.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)「とてもポジティブな一日だった。最初から好調に走り出すことができた。FP1では他のチームと少し違うプログラムを実施していたかもしれないので、あの順位は多少良く見えていたかもしれない。でもFP2でもいい感触が得られている。クルマのベースは強く、パッケージも良い状態にある。明日のQ3進出は十分に達成可能な目標だと思っている。ただ、まだ改善の余地があるのも事実で、それはむしろ良いことだと感じている。まだ探るべき幅があるということだし、速さがある分、大きく変更しすぎないようにする必要がある。そのバランスをうまく取っていきたい。」5.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)「今日のクルマの感触はまずまずだったが、このサーキットはすべてを完璧にまとめ上げるのが簡単ではない。タイヤのウィンドウも非常に狭くなっている。週末を通して路面のグリップは上がっていくところなので、予選では適切なタイミングでクリーンなラップをまとめることが重要になってくる。」6.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)「今日は興味深い金曜日だった。時折少し難しい場面もあったが、ポジティブに見える部分もあった。競争は非常に接近しているように見えるし、どのタイヤが予選に最も適しているのか、まだ検討する必要がある。今夜は分析を進めて、どこでさらにパフォーマンスを引き出せるかを確認していく。」7.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)「今日は良い感触だった。現実的に見て、FP1の順位はタイミングシートの見た目ほどではなかったかもしれないが、FP2でもトップ10に入っていたので、だいたい想定どおりの位置にいると思っている。明日に向けてやるべきことはまだあるが、チームとしては良い状態にある。今後はタイヤ戦略に注力しながら、このサーキットでの自信をさらに積み重ねていく。」8.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)「クルマのフィーリングは良かったが、現時点では少しペースが足りておらず、ロングランではタイヤのグレイニングも見られた。明日に向けてクルマのパフォーマンスウィンドウを改善するために、今夜も作業を続けていく。」9.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)「正直に言うと、今日は悪くなかった。FP1ではクルマにかなり満足していたけど、FP2ではいくつかの理由で少し難しくなった。バランスが少し悪くなっていて、クルマに対するフィーリングも落ちていたので、その点を調査する必要がある。ただ、全体としてはポジティブな一日だったと思っている。FP1のフィーリングを取り戻せれば、良い形で進められるはずだ。明日の予選に向けては、あと1回セッションが残っているので、その中でうまく仕上げていきたい。クルマを適切なウィンドウに入れていければ、どこまで上位に行けるか見えてくると思う。」10.リアム・ローソン(レーシングブルズ)「個人的にはポジティブで楽しい一日だった。クールなサーキットで、ずっと来たかった場所なので、本当に楽しめた。接戦になっているので、限界までプッシュし続けて、ほんのわずかな速さでも見つけていかないといけない。ここはサーキットが小さいので、トラフィックが厳しいが、それはみんなが対応すべきこと...
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