雨が予報されているF1カナダGPの決勝レースだが、たとえ雨が降らなくても興味深いレースになりそうだ。2010年から給油が禁止されていたことで、これまでは全てのチームが同じような1ストップ戦略を採用してきた。しかし、金曜に行われたフリー走行では、グリップが低く、涼しいモントリオールの路面はタイヤを痛めつけた。
「現在のデータによると、最低限でも2ストップになると思います」とブリヂストンの浜島裕英は語る。何人かのドライバーは、ソフトタイヤが数周で終わってしまい、プライムでさえすぐにデグラデーションとグレイニングが出てしまうと不満を述べていた。複数回のピットストップが必要になりそうか質問されたロバート・クビサは「実際、2ストップがやっとだと思う」とコメント。予選タイムを記録したタイヤで決勝をスタートしなければならない何人かのドライバーは、もろいソフトタイヤで最速アタックをするギャンブルにでることが考えられる。「何名かはリスクを冒すでしょうし、過去のレースと若干違ったストーリーになるかもしれませんね」と浜島裕英は述べた。