カンポス・レーシングが関連する新しいスペインのF1チームが、2021年のF1参戦に名乗りを上げた。この計画には、モナコに本拠地を置くモータースポーツマネジメント企業の『Monaco Increase Management(MIM)』が財政支援を行い、ドライバーには同社が管理する元ザウバーのドライバーであるパスカル・ウェーレインとスーパーフォーミュラに参戦中のスペイン人ドライバーであるアレックス・パロウが指名されている。
MIMは、公式サイトで“モータースポーツ、イノベーション、ハイテクビジネスが出会う卓越したネットワーク”だと自身を説明している。先月シンガポールで、FIAのジャン・トッド会長は、F1チーム候補の“どのチームからも重大な連絡は受けていない”と語っていりた、MIMは2021年かF1グリッドにマシンを並べる計画を全力で進めていると主張した。「5月11日にバルセロナで開催されたF1スペインGPでのチェイス・キャリーとの最初のミーティングから、5月15日と7月31日のロス・ブラウンとのロンドンのF1グループ本社での次のミーティングを経て、スペインのチームがフェルナンド・アロンソの引退によって残された空白を埋め、スペインのファンとテレビおよびメディアの視聴者の関心を高めてくれるのは明らかだ」とMIMは木曜日に声明で述べた。「さらに、スペイン連邦のサポート、カンポス・レーシングの施設の利用可能性、すでにF2とF3に参戦して勝利を収めているカンポス・レーシングチームのノウハウは、スペインを新しいF1チームのための完璧なホームにしている」「現在、2021年以降の競争力のあるスペインF1チームのための最良のパートナーシップを確保するためのF1チームとエンジンメーカーとの交渉においてかなり進んだ段階にある」また、MIMは「2021年シーズンに向けて、現在MIMと契約しているパスカル・ウェーレインとアレックス・パロウの2人の潜在的なドライバーがいる」と付け加えた。カンポス・レーシングのCEOを務めるサルバトーレ・ガンドルフォは、F1の将来の規制の見直しと変革により、小規模チームが争いに参加できるようになると語る。「2021年にF1世界選手権に加わるということは長期プロジェクトになるだろう。我々の前に大きなチャレンジが待ち受けているは承知しているが、我々には昼夜を問わずエキスパートたちがおり、FIAの要求通り、プロジェクトを成功させるための堅固な財政がある」 「新しいバジェットキャップ、新しい収益分配、そして新しい技術・競技規則によって、小規模チームが戦える素晴らしい機会が開けており、FIA F1世界選手権はいっそう興味深く、再びバランスのとれたものになろうとしている」 カンポスは、2010年にF1参入があと少しのところで実現しそうだったが、約束されていた予算制限が実現しなかったこともあり、このエントリーは後のHRTに売却された。
全文を読む