キャデラックF1チームは、正式参戦が承認される以前、採用広告において「Formula 1」という名称の使用を禁じられていたことが明らかになった。キャデラックF1チーム代表のグレアム・ロードンは、英オートスポーツ誌主催のイベント「Autosport Business Exchange」で、F1解説者デビッド・クロフトとの対談の中で当時の状況を振り返った。
ロードンによれば、チームは正式エントリーが認められる以前から大量の採用広告を出していたが、F1の商標権を持っていなかったため、「Formula 1」という言葉を使うことが許されなかったという。「参戦が決まる前から、我々は多くの求人広告を出していた。しかし、権利を持っていない以上、『Formula 1』という言葉は使えなかった。そのため『トップカテゴリーのモータースポーツでのポジション』という表現を使っていた。これが事実上、Formula 1を指す合言葉のようなものだった」とロードンは語った。キャデラックのF1参戦計画は、2023年にゼネラルモーターズ(GM)とアンドレッティ・グローバルが共同で構想を明らかにしたことに始まる。当初、この申請はフォーミュラ・ワン・グループによって却下されたが、その後もチームは準備を継続していた。転機となったのは2024年11月で、GMがキャデラックブランドとして2026年に11番目のチームとしてF1に加わることで合意に達したと発表。最終的に2025年3月、FIAおよびフォーミュラ・ワン・マネジメントから正式承認を受け、参戦が確定した。採用面での規模も際立っている。ロードンは「2025年12月31日までに525人を雇用する目標を立てていた。最低限、レースに参加するために必要だと考えた人数だ。そのため実際には595のポジションを募集した」と明かした。その結果、応募総数は14万3,265件に達したという。「すべての応募を受理し、確認した。その数は信じられないほどだった」とロードンは当時を振り返った。キャデラックF1チームは、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスをドライバーに据え、2026年シーズンに向けた最初の公式テストを1月26日からバルセロナで開始した。F1新規参戦チームとして、極めて大きな挑戦の年を迎えることになる。
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