2026年F1参戦を控えるキャデラックF1チームが、産業用AIソフトウェア大手のIFSと戦略的パートナーシップを締結した。チームのF1正式参戦が承認される以前から導入が進められており、異例とも言える早期段階での運営基盤構築が明らかになった。IFSはキャデラックF1チームの公式テクノロジーパートナーとして、財務管理や調達といった基幹機能を皮切りに、サプライチェーン、製造、品質管理へとソフトウェア導入領域を段階的に拡大してきた。
さらに在庫管理やエンジニアリング管理も支援し、重要部品を必要なタイミングで確実に利用できる体制を構築している。これらのシステムは、リソース最適化とリアルタイムの意思決定を可能にし、車両設計やレース運営における判断の精度向上に寄与する。業務効率化や自動化を通じて、F1の厳格なコストキャップおよび技術規定の順守を支え、チームがパフォーマンス最大化に集中できる環境を整える狙いだ。キャデラックF1チームのグローバル・コマーシャル戦略責任者であるタイラー・エップは、「参戦が正式に承認される前という非常に早い段階からIFSの導入を決断した。その結果、オペレーションを急速にスケールさせることができ、競争力のある車両開発と結果を出すことに集中できている」と述べた。また、IFSのCEOであるマーク・モファットは、「F1はミリ秒が勝敗を分ける世界だ。IFSを運営体制に組み込むことで、俊敏性とリソース最適化を高め、パフォーマンスの限界突破を支援する」とコメントしている。本提携により、IFSのブランドはレースカーやドライバー、公式チームウェアなどキャデラックF1チームの各種アセットに掲出される予定だ。F1という極限環境を“実証の場”とし、ソフトウェアが競争力向上にどう貢献できるかを示す取り組みとなる。
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