ジェンソン・バトンは、今シーズンの活躍がクルマのおかげであるとの非難を退けた。7戦で6勝をあげているバトンは、チャンピオンシップを大きくリードして彼の母国グランプリであるイギリスGPに挑む。イギリスGPを前に、ファンから現在の好調の理由に関して「クルマがどれくらいで、ドライバーがどれくらいか?」と問われたバトンは以下のように答えている。
「いつもこのような質問があるけど、難しい質問だよね」「もしフットボールチームなら、ゴールキーパーがどれくらいで、ディフェンダーとストライカーがどれくらいなんて話さないよね。それはチームの努力だ。F1もそうなんだ」「僕はクルマを運転する人間だけど、400人あまりがクルマを造り、一緒にまとめあげている。僕たちは一緒に働いている」「僕はフィードバックを与えて競争力のあるクルマを造るのを手伝っている。クルマが速くないのであれば、そのいくつかは僕の責任だ」「全てがひとまとまりだし、長い間チームやクルマと一緒にいれば、チームの一部だと感じる。個人を指すわけではない」「チームの全個人は、ドライバーと同じくらいクルマにとって重要だ。今年、昨年のクルマだったら僕は勝てないだろう。それは不可能なことだ」「時間がかかることだ。クルマの中で最高の仕事をして、エンジニア面で努力をし、ロス・ブラウンを得たように正しい人々がチーム内にいて、そしてサーキットに届ける」「僕たちはこの状況になるためにどれくらい運がよかったかはわかっている。でも、プレートに乗せて手渡されたわけではない。僕たちはこのために懸命に取り組んできた」「僕たち全員が成し遂げたことを誇りに思うべきだ。速いクルマを持っただけでなく、チームはいかなるミスも犯さなかったからね」「今年これまで僕たちは完璧だった。でも、他のチームはあまりそうではなかったのかもしれない」「彼らは僕たちと比較して少し一貫していなかった。彼らの結果のいくつかはそれが理由だ」「でも、僕たちは落ち着くことはできない。これが今年ずっと続くかというと、そうではないと思う」「僕たちは集団の前に留まり、少なくとも一貫して上位にいられるよう最高の仕事をするために、クルマの小さなディテールに懸命に取り組んでいる」