引退が噂されるジェンソン・バトンが今後もF1を続けるかどうかは、マクラーレン・ホンダが成功を収めるまでに必要な時間が決め手になりそうだ。鈴鹿では発表はなかったが、ジェンソン・バトンが16年のF1キャリアに別れを告げるのは間違いないとの見方が強まっている。将来について発表する時期について質問されたジェンソン・バトンは「発表するよ。今後数週間でどこかのレースでね」と AS にコメント。
ポイント獲得の最大のチャンスとみられていたF1シンガポールGPをノーポイントで終えたジェンソン・バトンは、F1を戦う“喜び”を感じられなくなった発言。この発言が、イギリスメディアを中心とした“ジェンソン・バトン引退”という見出しに繋がることになった。しかし、35歳のジェンソン・バトンにとってF1で残された時間が少なくないのは確かだ。マクラーレン・ホンダは、ジェンソン・バトンが現役のうちに成功を収めることができるのだろうか? ジェンソン・バトンは、その自信を失ったことで何らかの決断に至ったのかもしれない。しかし、ジェンソン・バトンは「来年はかなり前進できると思う」とコメント。マクラーレンだけでなく、ホンダのことも“信じている”としつつも、「彼らがチャンピオンになれるかどうかはわからない。誰にもね」とも語る。「わからないことに挑み、挑戦するからこそ、スリルがあるんだと思う。でも、マクラーレン・ホンダは才能ある集団だ。実現するための人も資金もある」ジェンソン・バトンの発言のニュアンスから読み取れるのは、一番の問題は、マクラーレン・ホンダが成功を収めるまでに必要な時間だ。「おそらく2年は必要だろう。分からないけどね。もしかしたら5年かもしれない」「自分ではまだ若くて速いと思っているけど、ある人たちの目にはもはやそうは映らないかもしれない。でも、僕がF1にいるうち何ができるか。それを考えなければならないのは確かだ」「質問はそのことだよね?」とジェンソン・バトンは笑う。「もし来年もF1に残るならしっかりと戦いたい。もちろん、そんな保証はどこにもない。だとすれば、あとは自分の心の声次第だ」「非常に難しい決断だけど、決定すれば、僕はハッピーになれる。そう考えてもらっていい」F1以外のカテゴリーでハッピーになれるかと質問されたジェンソン・バトンは「そうだね。もしF1でなければ、どこかで他でレースを戦っているだろう。それが来年かどうかはわからないけどね。人にはたまに休養も必要だ」「いずれわかるよ。まもなく多くの決断を下さなければならない」