2021年のF1イギリスGPでは、新しい“スプリント予選”のフォーマットが初めてトライアルされる。それに合わせ、金曜日と土曜日のセッションは変則的なタイムスケジュールが採用される。F1は、3日間全体のコース上のアクションを盛り上げるために2021年のF1世界選手権で土曜日に30分間のスプリント予選レースのアイデアを試すことに合意。3戦でトライアルが行われ、7月にシルバーストンで第10戦として開催されるF1イギリスGPがその最初の機会となる。
通常のグランプリ週末では、金曜日の午前と午後、土曜日の午前に60分間のプラクティスセッションが実施された後、土曜日の午後に予選、日曜日に決勝という編成で行われる。しかし、スプリント予選が行われる週末には、金曜日の午前に60分間のプラクティスを行った後、午後からスプリント予選のグリッドを決めるための予選を実施。土曜日は60分間のプラクティスが行った後、午後に通常のレースの3分の1にあたる100km(約30分)のスプリント予選が実施され、日曜日のスターティンググリッドが決定する。それに伴い、金曜日の“予選”と土曜日の“スプリント予選”は英国でのテレビ視聴を考えて遅い時間に実施される。特に金曜日はプラクティスが現地時間14時30分、予選が18時からと遅い時間に実施される。昨年はFP1が11時、FP2が15時からの開始となっていた。土曜日のスプリント予選もFP2から3時間30分の間隔が空けられて16時30分からのスタートとなる。スプリント予選は、ピットストップのない100km=約30分のレースとなり、日曜日のスターティンググリッドを決定。優勝者には3ポイント、2位と3位にはそれぞれ2ポイントと1ポイントが付与されるが、土曜日のトップ3を祝う表彰式はない。F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、シーズン後半にモンツァとブラジルでも予定されているこの新しいフォーマットに興奮しており、すべてのチームに歓迎されていることを嬉しく思っていると語る。 「2021年のファンをさらに魅力的なレース週末をもたらすこの新しい機会に興奮している。3日間にわたってドライバーが戦いを繰り広げるのを見るのは素晴らしいエスクペリエンスとなるだろう」とステファノ・ドメニカリは語った。「ドライバーは戦いを楽しむだろうと確信している。すべてのチームがこの計画を支持したことを嬉しく思う。これは、スポーツのヘリテージと実力主義にコミットし続けることを保証しながら、新しい方法でファンを引き付け続けるという私たちの団結した努力の証だ」2021年 第10戦 F1イギリスGP タイムスケジュール■7月16日(金)フリー走行1回目:14:30~15:30(日本時間22:30~23:30)予選:18:00~19:00(日本時間24:00~27:00)■7月17日(土)フリー走行2回目:12:00~13:00(日本時間20:00~21:00)スプリント予選:16:30~17:00(24:30~1:00)■7月18日(日)決勝:15:00~(日本時間23:00~)