ブリヂストンが、2010年F1トルコGPの展望を語った。ブリヂストンはハード、ソフト両コンパウンドをイスタンブールパーク・サーキットに持ち込む。イスタンブールパーク・サーキットのターン8は複数の頂点で構成され、延々と左回りのカーブが続く長いコーナーである。どのタイヤにも負荷がかかるが、特に右フロントタイヤの負担が大きい。ブリヂストンのタイヤ・エンジニアとチームの双方が重要視する、今年のF1レースの中で最も過酷なコーナーと言える。
全長5.34kmのサーキットの他のセクションも易しいとは言い難い。今シーズン初めて反時計回りに進行し、またコース全体で平坦な場所はわずかで、1周を通じて常に高低差があるため、ドライバーにとっては体力的にも厳しいコースである。安川ひろし (ブリヂストン モータースポーツ推進室長)「ブリヂストンにとってトルコはサバンチ・グループとBRISAジョイントベンチャーを設立しており、大変興味深いマーケットです。ブリヂストンBRISAは常に当社のF1プログラムの活性化に積極的に取り組んできました。イスタンブールという素晴らしい都市を訪問できることをうれしく思っています。このマーケットでフェリペ・マッサ選手がブリヂストンの交通安全イニシアチブの発表をサポートしてくれる予定です」 浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)「イスタンブールパークは私たちがこれまで様々な課題に直面してきたサーキットで、あらゆる面に注意を払って準備を整えています。最新のマシンは以前よりも重く速くなっていますが、私たちが今シーズンのこれまでのタイヤの強度と耐久性を再度検討したところ、特に問題がないことがわかりました。ターン8はシーズン中最難関のコーナーですが、このコースはその他にも多くの課題があります。ターン12からターン14は、左カーブ、右カーブ、左カーブで構成されるコース最低速区間で、そのまま最高速のストレートに続いていきます。タイヤのグレイニングを誘発しやすい場所であり、チームとドライバーは、グランプリ開始直後の、特にまだラバーがのっていない汚れたコース上で走行する時にグレイニングを最小限に抑えるよう注意を払うことが必要になります」
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