ブリヂストンが、2010年F1第6戦モナコGPの予選を振り返った。モナコGP予選はブリヂストンのスーパーソフトコンパウンド・タイヤを装着したマーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)が、モンテカルロのタイトでツィスティーなストリートコースでポールポジションタイムの新記録を樹立して今季3度目のポールポジションを達成した。ウェバーの記録は1分13秒826。明日、フロントローの隣に並ぶのは、スーパーソフトコンパウンドを使って午前のプラクティス・セッションの最速ラップタイムを記録したルノーF1チームのロバート・クビサ。
浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)今日の走行のポイントを教えて下さい。「昨日はフォーミュラ・ワンの走行がなく、ラバーが路面に充分に乗っていませんから、今日は路面コンディションを学ぶことが全てでした。午前中は路面温度がかなり低かったため、どちらのコンパウンドも理想的な温度に温まるまでに時間がかかりました。予選ではコースがクリアなタイミングを見計らうのがとても難しかったです。プラクティスでも予選でも、タイヤが一度温まると、どちらのパフォーマンスも素晴らしい性能を発揮しました。マーク・ウェバーが非常に速く、新しいポールポジション・レコードを記録しました。今日の予選は特に最後の2分間がエキサイティングでした。エキサイティングな予選をブリヂストン・ポテンザ・タイヤがサポートできたことに我々は誇りを感じています」明日のレースではどのような戦略が考えられますか?「トップ10のドライバーの全員がスーパーソフトのブリヂストン・タイヤでレースをスタートしますので、いつピットストップを行うのかが興味深い点です。オーバーテイクが非常に難しいので、ピットストップ前とその後のポジションが重要です。トップグループはライバルや後続集団に足止めされないようなタイミングでピットインを行うかも知れません。また、コースがクリアなタイミングでピットを出ようとするでしょう。予想よりも気温が低いため、路面温度も重要な要素となります。レースのスタートでスーパーソフト・タイヤの温度をキープするのも、いつもと同じように重要なポイントですし、レース中に路面コンディションも大きく向上すると思います。タイヤ戦略とフェルナンド・アロンソの走りも注目です。アロンソのクルマは速いようですが、予選に出場していないため、通常、アロンソに期待されるようなポジションからのスタートではありません」