ブリヂストンが、一転して2010年以降もF1に残留する兆しをみせている。AUTOSPORTによるとブリヂストンのブリヂストン モータースポーツ推進室長である安川ひろしが、ブリヂストンの取締役に再検討を推し進めているとしている。ブリヂストンが今シーズン限りでのF1撤退を表明したことで、F1チームは来シーズンのサプライヤーの決定を迫られているが、最近ではブリヂストン残留への説得を進めている。
ブリヂストンのモータースポーツ推進室長である安川ひろしは、スペインGPの週末に何度かF1チーム代表らと会談を行い、チームがブリヂストンの残留を強く望んでいることを伝えられた。チームからのメッセージは、同じくスペインGPに出席していたブリヂストン・ヨーロッパの大橋牧夫CEOにも伝えられた。安川ひろしは、今のところブリヂストンのスタンスに変わりはないものの、本社の役員にF1チームがどれくらい彼らの計画の再考を望んでいるかを報告するつもりであることを明らかにした。「各レースでのミーティングのあと、我々は日本にレポートを提出ます。今週末のことについては取締役トップのメンバーに報告するつもりです。大橋もF1がブリヂストンにとって非常に重要であると実感しています」と安川ひろしは述べた。「チームのアプローチに感謝していますし、我々は彼らがまだ我々の会社を信頼し、ブリヂストンを望んでいると言ってくれることを嬉しく思っています」「しかし、まだ何も変わってはいません。非常に残念ながら、我々の会社は今年末で辞めなければならないと言いました」FOTAのマーティン・ウィットマーシュ会長は、2011年のタイヤ供給問題が今週末のモナコGPで解決することを望んでいるとしているが、フェラーリのステファン・ドメニカリ代表はさらにもう一週間かかるかもしれないと懸念している。「4つの提案がなされており、さらにもう一組あるかもしれない」とマーティン・ウィットマーシュはロイターに語った。ミシュランはタイヤ戦争を望んでおり、小規模チームはより安価なオプションを望んでいるが、マーティン・ウィットマーシュは来年F1に複数のプランドのコンセプトは問題外ではないと認めている。しかし、「複数のサプライヤーを使うのであれば、テストや開発面を管理しなければならない」とウィットマーシュは述べた。ブリヂストンが残留しない場合は、ピレリとミシュランが来年のオプションであるとみられている。