ブリヂストンが、2010年F1第5戦スペインGPの予選を振り返った。スペインGP予選は、ブリヂストンのソフト・コンパウンドを装着したレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーが、1分19秒995という記録的なタイムでポールポジションを獲得した。2位はチームメイトのセバスチャン・ベッテル、3位はボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン。午前のプラクティス・セッションでは、ベッテル選手がソフト・コンパウンドで1分20秒528の最速ラップタイムを記録した。
浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)今日の走行のポイントを教えて下さい。「昨夜はかなり雨が降り、今日のサーキットは風も強かったため、通常見られるような前日からのタイムの伸びはあまり見られませんでした。雨で路面のラバーがかなり流れ落ちており、風の影響もあったため、チームやドライバーにとってはチャレンジングな1日だったと思います」明日のレースではどのようなタイヤ戦略が考えられますか?「トップ10のドライバー全員がソフト・コンパウンドでスタートしますが、重い燃料でこのタイヤをマネージする、というのが難しい点でしょう。最初は左フロント・タイヤのグレイニングに注意が必要ですし、その後レースが進むにつれ、リヤのトラクションに気を付けなければなりません。ピットストップ戦略はリヤ・タイヤの性能の落ち方によって大きく左右されますので、明日のレースではどのようなアプローチが見られるかが興味深い点です。今日の走行でも、激しくプッシュし過ぎるとリヤのトラクションの低下が早くなると感じたドライバーがいました」
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