ブリヂストンが、2009年F1第6戦 モナコGPの決勝レースを振り返った。快晴のコンディションの中、モンテカルロのストリートサーキットで開催されたモナコGP決勝は、ブラウンGPのジェンソン・バトンがスーパーソフト・ソフト・ソフトの2ストップ戦略でペースの速い戦略的なレースに優勝した。バトンに7.6秒遅れてフィニッシュしたのは、バトンと同じタイヤ戦略で戦ったチームメイトのルーベンス・バリチェロ。
3位表彰台はソフト・ソフト・スーパーソフトの戦略を使ったスクーデリア・フェラーリ・マールボロのキミ・ライコネンの手に渡った。チームメイトのフィリペ・マッサが同じタイヤ戦略で4位。今回は昨年度コンストラクターズ・チャンピオンのフェラーリが立ち直りを見せた。レースの最速ラップタイムは、ソフトタイヤを装着したマッサが50周目に記録した1分15秒154。モナコはレースの最中にコース路面がかなり変化するため、通常よりもベストな戦略を予想するのが難しく、タイヤ戦略が特にレースを左右する。安川ひろし (ブリヂストン モータースポーツ推進室長)「今季5回目の優勝を果たしたジェンソン・バトンとブラウンGPにお祝いを申し上げます。ドライビング技術を試される究極のレースであるモナコでの優勝には特別な意味があります。ブリヂストン・タイヤにとっても性能を試す最も大事なレースのひとつです。ここに来ることができたこと、そして、この素晴らしいロケーションからブリヂストン・ブランドをテレビで世界に発信できたのは名誉なことです」浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長)「タイヤ戦略という意味では今日は非常に興味深い日でした。スーパーソフトのブリヂストン・タイヤでスタートした選手は、最終スティントでスーパーソフトを使った選手よりもタイヤのパフォーマンスの落ちが大きいと感じたと思います。これは、路面コンディションが向上したせいです。コース路面はレース終盤の方がタイヤに優しくなります。路面コンディションがどれだけ向上したかは、レースの最速ラップタイムがポールポジションのタイムとほとんど変わらないのを見れば分かります。ジェンソンは非常に良いドライビングを見せ、第1スティントではスーパーソフトの力強いパフォーマンスを引き出していました。これが、彼の優勝に繋がったと思います。完走した4台がここでも1ストップ戦略が可能なオプションであることを示しました。レースを通して今日は数多くの興味深い戦略が見られました」
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