ブリヂストンが、2009年F1スペインGPの予選を振り返った。カタロニア・サーキットで開催されたF1スペインGP予選は、ブリヂストンのソフト・タイヤでブラウンGPのジェンソン・バトンが今シーズン3回目のポールポジションを獲得した。1分20秒527を記録したバトンに約0.1秒遅れたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルが2位。ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)が3位のタイムを記録した。
午前中のプラクティス・セッションでは、スクーデリア・フェラーリ・マールボロのフィリペ・マッサがソフト・タイヤを使って1分20秒553の最速ラップタイムを記録した。浜島裕英 (ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部長)今日の走行の感想を聞かせてください。「今日はエキサイティングな予選セッションでした。明日のレースは興味深いグリッドポジションからのスタートとなります。ここではラップタイムが非常に僅差で、タイヤ戦略が予選の重要なポイントとなりました。Q1では数名の上位の選手がハード・コンパウンドを使っていましたが、ソフト・コンパウンドの方がハードよりも約0.5秒速いため、全予選セッションを通してソフト・タイヤが広く用いられていました。ここでは数多くのチームが新しい空力パッケージを投入しており、この新たなパッケージにどれくらいの効果があるのかを見ることができました」ここスペインでの2種類のコンパウンドのパフォーマンスについて教えて下さい。「どちらのコンパウンドも予想通りの性能を見せており、チームにとっても想定内の結果だったと思います。ソフト・タイヤの方が速く、目立った摩耗や性能の落ちの問題もありませんので、レースではこのタイヤが好んで使われることになると思います。そのため、明日のレースの戦略を決定するのも楽だと思います。しかし、雨になるという予報もありますので、どのチームも空模様を見ながらベストのタイヤ戦略を決めるということになるでしょう」