トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、F1カナダGPを0周リタイアで終えた後、F1で自分の価値を証明したいという気持ちが“これまでよりも強く、ハングリーになっている”と語る。今年、トロロッソ・ホンダでF1フル参戦を果たしたブレンドン・ハートレーだが、7戦を終えた時点でまだ1ポイントしか獲得できていない。F1スペインGPではFP3でクラッシュ、F1モナコGPではシャルル・ルクレールに追突されてリタイアと困難な出来事に耐えてきた。
F1カナダGP前には、トロロッソ・ホンダがブレンドン・ハートレーの後任として、マクラーレンに育成ドライバーであるランド・ノリスのローン移籍にオファーし、マクラーレンから拒否されたとの噂が流れた。ブレンドン・ハートレーは、F1カナダGPの予選で12番手を獲得してその噂に応えてみせたが、決勝ではウィリアムズのランス・ストロールとの接触。ターン5でハートレーのマシンは高速でウォールに乗り上げて宙を舞い、1周目でリタイアを喫することになったブレンドン・ハートレーは、自力でマシンから降り、スチュワードはこの事故をレーシングインシデントとして片づけたが、FIAは検査のためにヘリで近郊の病院に搬送された。「僕は大丈夫だ」とブレンドン・ハートレーはソーシャルメディアに投稿。「そうだね、最近は少し不運だったし、舞台裏でちょっとした騒音があったのも確かだ。でも、僕はこれまでよりも強く、ハングリーだし、自分自身に完全に自信を持っているし、チームの周りの人々を信頼している」「次のレースで自分で運を作り出せるように懸命に作業を続けていく。最後にたぶん最も重要なことだと思うけど、僕はまだ笑顔だ」F1カナダGPでの事故についてブレンドン・ハートレーは周囲のマシンとともにいいスタートを切ることができたけど、2コーナーで少しアウトにはらんでしまい、ポジションを落としてしまった」とコメント。「4コーナーでアウトからストロール(ウィリアムズ)をオーバーテイクしようとしたところ、彼がマシンのコントロールを失ってしまい2台でクラッシュしてしまった」「オーバーテイクできるはずのコース状況だったし、いいレースができると思っていただけに、この結果となったことはとても残念だ。この週末の自分のパフォーマンスには満足していたし、カナダGPをこのようなかたちで終えてしまったことは悔しくてならない」「身体には全く問題ないので、万全に次のレースを迎える準備をしたいと思う」トロロッソ・ホンダのチームメイトであるピエール・ガスリーは、19番グリッドからスタートして11位でレースを終えている。