ブレンドン・ハートレーが、トロロッソ・ホンダのF1シートを失うのではないかとパドックで噂されている。18歳だった2008年に初めてレッドブルのF1マシンを走らせたブレンドン・ハートレーは、翌年にレッドブルとトロ・ロッソの公式リザーブドライバーに就任したが、並行して参戦したフォーミュラ・ルノー3.5で成績が伸び悩んでいた2010年途中にプログラムから外された。
その後、WECに活動の場を移したブレンドン・ハートレーは、ポルシェでル・マン24時間レースを制し、2度のWECタイトルを獲得。10年後にトロロッソで2度目のチャンスを与えられた。アゼルバイジャンGPでF1初ポイントを獲得したブレンドン・ハートレーだが、チームメイトのピエール・ガスリーほどインパクトを残せていない。現代のF1カーに彼のドライングスタイルは合っていないとの批判もある。ポルシェのLMP1カーは素晴らしいトラクションコントロールを備えていたが、F1カーには備えられていない。先のF1スペインGPでは、フリー走行3回目に大クラッシュ。マシンは大破し、予選に出場することができなかった。それ以前にも、彼に過失はなかったにしろ、F1中国GPではチームメイトのピエール・ガスリーと接触、F1アゼルバイジャンGPでもニアミスを起こしている。スペインGP後のプレスリリースでも、ピエール・ガスリーのポイント獲得のチャンスについての失望を語る一方で、ブレンドン・ハートレーのパフォーマンスについてはほぼ言及されていない。チームはテレメトリーでブレンドン・ハートレーのミスを把握しており、改善の兆候が見られていないことで、すでに後退についての話し合いがなされているという。だが、レッドブルのジュニアドライバーは枯渇状態にあり、メルセデスの契約ドライバーであるパスカル・ウェーレインが後任として浮上しているという。昨年までザウバーでF1を戦ったパスカル・ウェーレイン(23歳)だが、フェラーリとザウバーとの提携の一環としてザウバーはシャルル・ルクレールを起用。ウェーレインはF1のレースシートを失った。 しかし、メルセデスはパスカル・ウェーレインのサポートを継続しており、今年は2015年にタイトルを獲得したDTMに復帰させている。
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