トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーが、F1スペインGPの木曜記者会見に出席。ホンダのF1パワーユニットのパフォーマンス、レッドブル・レーシングへの供給の噂、そして、昨年の自分と同じようにF1と並行してFIA世界耐久選手権に参戦するフェルナンド・アロンソについてなど、様々な質問が寄せられた。昨年、ポルシェからWECに参戦しつつ、F1アメリカGPでトロロッソからF1デビューを果たしたブレンドン・ハートレー。今年は新生トロロッソ・ホンダからF1フル参戦を果たし、前戦アゼルバイジャンGPではF1初ポイントを獲得している。
まず、F1初ポイントについて質問されたブレンドン・ハートレーは「そうだね、ちょっと安心しているかもしれない。すでに何度か機会はあったけど、それを生かすことができていなかったからね」とコメント。「バーレーンで僕たちにはとても競争力のあるクルマがあったし、最も明白なチャンスだった。なので、ようやく初ポイントを獲得できてうれしく思っている。最終ラップではマーカス(エリクソン/ザウバー)からちょっとプレッシャーをかけられた。クリーンに走行して、初ポイントを獲得できてうれしいよ」バーレーンでは競争力をみせたトロロッソ・ホンダだったが、次ぐロングストレートを有する中国とアゼルバイジャンではトップスピード不足が露呈。ここまでのホンダのF1パワーユニットのパフォーマンスについて質問されたブレンドン・ハートレーは「そうだね、その件については中国とバクーの後で多くの質問を受けた。僕たちはペースが足りなかったし、ホンダに多くの疑問が向けられていた」とコメント。「でも、実際にバーレーンもパワー感度に関しては似たようなものだし、僕たちはそこで非常に競争力があった。ホンダはとても懸命に作業をしているし、シーズン中にアップレードが投入されることはわかっている」レッドブル・レーシングは、ルノーのF1パワーユニットを継続するか、もしくはホンダと新たにワークス契約を結ぶかを検討している。その件について質問されたブレンドン・ハートレーは「僕は将来、違ったチームに競争することについてコメントできる立場ではない」とコメント。「僕に言えることは、トロロッソの全員がエンジンメーカーから単独で供給を受けているのはポジティブにしか感じていないということだ。このパートナーシップからポジティブなものが生まれていると思うし、シーズンを通してより多くのパフォーマンスが発揮されると思っている」昨年、WECとF1を両立しなければならなかったブレンドン・ハートレーだが、今年はF1に専念してる。今後のトロロッソ・ホンダと自身のパフォーマンスについて質問されたハートレーは「全ての準備を終えてシーズンをスタートできたので好調だと感じている」とコメント。「さっきも言ったようにトロロッソ・ホンダがポイントをもたせる本当に競争力があったバーレーンの後はかなり落ち込んでいたけどね。Q3進出間近だったけど、ペナルティを科せられて、ポイントを獲得できなかった。過去2戦は実際にチームとしてかなりチャレンジングだった。バーレーンのようなペースはどこにもなかったからね。でも、そうだね、去年よりもずっと快適に感じている。でも、まだ全てをまとめてパーフェクトな週末を過ごせていはない」また、昨年の自分と同じように、今年マクラーレンでのF1と並行してトヨタからWECに参戦するフェルナンド・アロンソについても質問が飛んだ。世界3大レースでの“3冠”を目指してル・マン24時間レースの制覇を目指すアロンソはデビュー戦となったスパ6時間レースで優勝している。昨年のル・マン24時間レースのウィナーであり、WECチャンピオンでもあるブレンドン・ハートレーは「フェルナンドはかなりうまくまとめたと思う」とコメント。「フェルナンドが言及しているように、耐久レースではトラフィックにかなりバラツキがある。去年の僕はちょっと反対だった。僕はミシュランタイヤ、4輪駆動などLMP1ハイブリッドで走ることをかなり快適に感じていたので、F1に入り込むことにかなりの混乱を感じていた」「今年F1でそのようなチャンスがあったら、間違いなく同時にル・マンとWECに挑戦していただろう。もちろん、僕はフェルナンドとはキャリアにおいて異なるステージにいる。僕がF1で完璧なグランプリ週末を過ごすためには多くの集中と賢明な努力が必要だからね」「両方とも同じように複雑だけど、まったく異なるものだと思う。ドライビングスタイルが少し異なるのは間違いない。フェルナンドの意見に合意できるものとしては、WECでは全てのラップで同じように限界に達しているように感じることだ。でも、彼が言ったよういろいろな変数があるし、それはF1にはないものだ。異なるものだし、多くの類似点もある」関連:2018年 F1スペインGP テレビ放送時間&タイムスケジュール