トロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーは、今のところホンダのF1パワーユニットにはマクラーレンが過去3年間で耐えてきたような多難の兆候はないと語る。2015年にマクラーレンのワークスパートナーとしてF1に復帰したホンダだが、その後の3年間では信頼性とパフォーマンス不足が露呈。マクラーレン側はホンダに辛辣な言葉を浴びせ続け、2017年限りでパートナーシップを解消した。
2018年のF1世界選手権にむけて、ホンダはトロロッソとの新たなパートナーシップを開始。エンジンの初始動、シェイクダウンを順調に終え、今週スタートしたプレシーズンテストでは、ホンダのF1パワーユニットはトラブルフリーで走行を重ねており、3日目を終了した時点でトロロッソ・ホンダの2018年F1マシン『STR13』はメルセデスの新車『W09』と同じ177周を走行している。トロロッソのチーム代表フランツ・トストは「まず第一に、ホンダは去年皆が言っていたほど悪くはなかった」と Speed Week にコメント。「その上、彼らは冬の間に非常に懸命に仕事をしてきた」トロロッソ・ホンダのドライバーを務めるブレンドン・ハートレーも「すべてはパーフェクトに進んでいる」と El Mundo Deportivo にコメント。「僕たちはホンダのサポートを受けることができてとても満足している。これまでのところ、パフォーマンスは非常に良好だ。僕たちはエンジンと楽観性について非常に楽観的だ」「まだアップデートの途中ではあるけど、僕たちは何よりも信頼性に焦点を当てているし、今のところはすべてが順調だ」トロロッソ・ホンダが好調な滑り出しを見せる一方で、ルノーにF1パワーユニットを切り替えたマクラーレンはバルセロナで信頼性トラブルに見舞われている。ブレンドン・ハートレーは「ホンダのエンジンは、去年ルノーから得ていたものよりも優れている」とコメント。「自動車メーカーから直接エンジンの供給を受ける唯一のチームであることはトロロッソにとって素晴らしい機会だ」最後にフェルナンド・アロンソのトヨタとのル・マン24時間レースへの挑戦について質問されたブレンドン・ハートレーは「勝つチャンスはあると思うよ」とコメント。2度のWECチャンピオンであるブレンドン・ハートレーは「でも、真実を伝えれば、現在ではLMP1チームが数多く存在しているし、そのすべてが非常に急速に成長している。すべてが非常に拮抗する可能性がある」と付け加えた。