バルテリ・ボッタスは、2026年にアウディがF1グリッドに並ぶまで粘り続けることは大きな意味があると考えている。アウディは、ザウバー・モータースポーツを買収し、新しいF1エンジンレギュレーションが施行された2026年に新しいマニュファクチャラーワークスチームを設立する予定だ。
ザウバーF1チームは現在、アルファロメオ・レーシングを運営しているが、このネーミング契約は今季限りで終了するため、暫定期間中は元の名前でチームを運営することになりそうだ。ボッタスはルイス・ハミルトンとともに長期にわたって務めていたメルセデスF1チームを解雇された後、2022年初めにアルファロメオに加入したが、有望なスタートをきった後、ボッタスとチームメイトの周冠宇にとっては苦戦を強いられている。ボッタスは“2年プラス1年”契約を結んでおり、2024年までチームに残ることになる。しかし、アウディがグリッドに登場する際に重要な役割を果たすために長く在籍するというアイデアは、週を追うごとにボッタスにとって魅力的なものになっている。これまではあまり先のことを考えたり、長期的な契約を結ぶことに消極的だったバッタスだが、期限が近づくにつれ、それも変わりつつあるようだ。2026年までの現役続行に関する最近のメディアの質問に「考えれば考えるほど、そうだね」とボッタスは答えた。「僕にとっては、今はチームにとって興味深い時代だ」「今ここに集中しているときは、あまり先のことは考えたくないものだ。でも、長期計画について真剣に考えるのは理にかなっている」「その一員になれたら、本当にモチベーションが上がる。まだしばらく先の話だ。いずれは話し合いが持たれることになるだろうけど、今はまだだ」アルファロメオは現在、コンストラクターズ選手権でウィリアムズとアルファタウリの後塵を拝して9位となっている。今シーズン、チームがポイントを獲得したのはわずか4レースで、ボッタスがトップ10に入ったのはバーレーンとカナダの2回だけだ。パフォーマンスの低下は、アルファロメオとのネーミングライツ契約の終了を控え、全体的に“ワインディング・ダウン”が進んでいるためではないかとの憶測もある。「外から見ればそう見えるかもしれない」とボッタスは認めた、「人々はただアウディが来るのを待っているだけだと思ている。でも、そんなことはない」フレデリック・バスールは2022年末にチーム代表を辞任してフェラーリに移籍し、アンドレアス・ザイドルがマクラーレンから移籍してザウバーの最高経営責任者に就任している。