バルテリ・ボッタスは、最悪の日となったF1トルコGPを「誰かが武漢でコウモリを買った日」と冗談で例え、その発言が中国で炎上。メルセデスF1は火消しに追われた。唯一、ルイス・ハミルトンのタイトル確定を遅らせられる立場にあったバルテリ・ボッタスだが、F1トルコGPの決勝はトリッキーなコンディションで6回以上のスピンを喫するなど、悲惨な時間を過ごし、周回遅れの14位でレースを終えた。
バルテリ・ボッタスは、チームメイトのルイス・ハミルトンが優勝するだけでなく、7回目のドライバーズタイトルを獲得したことを祝う必要があった。レース後、ZiggoSport から「2020年のカレンダーから消したい一日は今日?」と質問されてバルテリ・ボッタスは「そうだね。今日だ」とコメント。さらに「もしくは、誰かが武漢でコウモリを買った日かな」と付け加えた。だが、誰もがこの冗談を笑えるわけではなかった。新型コロナウイルスの発生源とされる中国は、このバルテリ・ボッタスの発言を非難。SNSサイトのWeiboでは、バルテリ・ボッタスの中国への入国を禁止するべきだとの発言もあった。所属チームのメルセデスF1は声明を発表。バルテリ・ボッタスは誰かを怒らせるつもりはなかったと謝罪した。「親愛なる中国のファンの皆さん、ご存知のように、スポーツは私たちを感情的にします。特に勝ち負けによって感情の浮き沈みがあります」とメルセデスF1は述べた。「先週の日曜日、バルテリはタフで残念なレースを繰り広げ、ワールドタイトルを失いました。彼はレース直後にテレビカメラの前で誰かを怒らせるつもりはなく、中国と中国のファンを軽視するつもりはなかったのは確かです」「彼は今でも我々全員が知っているバルテリです。彼は、我々と同じように中国のすべてのファンを気遣い、このような困難な時期に皆さん一人一人の幸運と安全を願い、皆さんのためにエキサイティングなレースを披露することにコミットしています」「我々は、皆さんが良い一週間を過ごし、シーズンの最終戦を一緒に楽しむことを願っています。チームチャイナ」
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