ルノーF1が、2021年のダニエル・リカルドの後任候補としてバルテリ・ボッタスと接触したと Motorsport-Total が報じている。先週、セバスチャン・ベッテルが2020年シーズン限りでフェラーリF1を離脱することを決断したことをきっかけに、F1のドライバーズマーケットは大変動を起こし、2021年のルノーF1のエステバン・オコンのチームメイトの座は空席となった。
ルノーF1のシートにはセバスチャン・ベッテルとフェルナンド・アロンソが潜在的な候補として報じられているが、どちらのドライバーも2021年に勝利を争うことができないチームでレースをすることに興味を持っていると信じている人は多くない。ルノーF1にとってもうひとつの可能性のあるオプションは、昨シーズン末にチームを追い出されて現在F1を離れているニコ・ヒュルケンベルグを呼び戻すことだ。しかし、ルノーF1のチーム代表を務めるシリル・アビテブールの小さな黄色いメモにはバルテリ・ボッタスの名前が書かれていると報じられている。Motorsport-Total は、シリル・アビテブールがバルテリ・ボッタスのマネージャーを務めるディディエ・コトンと会談し、2021年のボッタスの見通しについて探りを入れたと報じた。フェラーリとマクラーレンは、2020年シーズンが開始する前に2021年のラインナップを獲得させたが、メルセデスのF1チーム代表であるトト・ヴォルフは、急いで2021年のドライバーを指名するつもりはないとしている。ルイス・ハミルトンは2021年以降もメルセデスに残留すると考えられているが、バルテリ・ボッタスの運命はあまりはっきしてはいない。メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2021年に突然セバスチャン・ベッテルが獲得可能になったことに注目はしているものの、メルセデスの優先順位は現状維持、もしくはジュニアドライバーであるジョージ・ラッセルもしくはエステバン・オコンをファースチームに昇格させることだとしている。「我々は自分たちの原則に忠実であり続けなければらない。忠誠心は重要であり、我々の価値観の1つだ」とトト・ヴォルフはコメント。「我々は現在のドライバーに忠実であり、シーズンがまだ始まっていないときに交渉を開始したくはない」バルテリ・ボッタスは、メルセデスF1に残留することを望むかもしれないが、ルノーが2021年のラインナップを迅速に確定させることを選択した場合、トト・ヴォルフの選択次第では、いつのまにかF1グリッドからのけ者にされてしまうリスクがある。興味深いことにディディエ・コトンによって共同設立されたドライバーマネジメント会社であるACESには、パートナーとしてトト・ヴォルフが含まれている。したがって、トト・ヴォルフは、バルテリ・ボッタスに関してすでに決断を下しており、別のシートを見つけるようコトンに促したのではないかとも解釈されている。
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