BMWがF1を撤退するとの噂が流れている。ミュンヘンにあるBMW本社は、29日に緊急記者会見を行うことを発表。招待状には「モータースポーツにおける最近の動向」と書かれており、この場でBMWがF1を撤退するとの憶測が広まっている。記者会見は、BMWの取締役会会長ノルベルト・ライトホーファー、開発部長のクラウス・ドレーガー博士、BMWモータースポーツ・ディレクターのマリオ・タイセンが出席。上級幹部が出席することから、発表は非常に重大なものであることが伺われる。
BMW関係者は記者会見の内容に関してはコメントを拒否したが、「重要なニュース」であることは認めている。BMWは今年、ワールドチャンピオンシップ争いをすることを期待していが、F1.09は出来は期待はずれだった。またBMWが推進していたKERSの廃止も、チームの将来に関する決定の一因になった可能性が高い。BMWザウバーは今シーズン難しいスタートをきったが、これまでマリオ・タイセンは何度もチームの成績によってBMWの取締役会がF1への関与を変えることはないと明言していた。マリオ・タイセンは今年5月「2月のシーズン開幕を前に、取締役会で状況とF1プログラムを分析・評価した」と語っていた。「全体的に非常に前向きな評価と判断が下されたし、それは変わっていない」「競技の結果に誰もが失望しているのは明らかだが、それ以外にのニュースはないし、その後討議もしていない」しかし情報源によると、7月にチームの将来を決定する再検討会議が予定されていたとしており、これが29日午前の記者会見の背景にあるとみられている。BMWがF1撤退を決めた場合、自動車メーカーの撤退は昨年12月のホンダに続き、この8ヶ月で2社目となる。また、他の自動車メーカーの撤退の引き金となる可能性も高い。だが、BMWザウバーは2012年末までF1に参戦することを約束するコンコルド協定に署名しかけており、もしF1撤退を発表すれば、かなり意外なものとして受け止められるだろう。関連:BMW、F1撤退を発表
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