BMWザウバーF1チームが、東京・丸の内の“BMW Group Studio”でトークショーを開催した。トークショーには、ニック・ハイドフェルド、ロバート・クビサ、そしてチーム代表のマリオ・タイセンが参加。F1ジャーナリストの小倉茂徳さんが進行を務めるなか、リラックスしたムードでトークが繰り広げられた。「ドライバーもチームも大きな進歩を遂げ、誇りに思っている。」とマリオ・タイセンは初優勝を遂げた今シーズンを振り返る。
「チームがターゲットとして掲げてきた2007年表彰台を果たし、今年の目標であるトップ3の一角を占めるという目標も達成できている。現状ではトップのマシンと15ポイント差だが、後ろのチームには大差をつけており、非常にうまくいっている」力強いパフォーマンスを見せているF1.08に関しては、「トップチームに追いつくには、大きなステップが必要だった。昨年のF1.07はやや保守的なマシンだったが、F1.08は意欲的なチャレンジをした」「最初のテストでは、ポテンシャルを生かせず苦労したが、マシンについて学ぶことができ、トップの一角を占める性能があることがはっきりとわかった。残り3戦、F1.08の性能を最大限に引き出して良い結果を導きたい」ニック・ハイドフェルドも「冬のテストはうまくいかなかった」と語る。「空力・メカニカルで小さな変更を加えて改善してきた。特に空力効率やダウンフォースなど、効率の良さをあげる目標を立てた。シーズン中も、特に空力を中心に、空力部門と風洞で開発を続けて良いマシンに仕上がっている」と手応えを語った。ロバート・クビサは、初優勝を遂げたカナダGPを「忘れられないレース」と語る。「マレーシアではパフォーマンスも良く最高のレースだったし、モナコも良かった。ハンガリーではマシンのパフォーマンスに問題があったし、シンガポールではセーフティカーによってレースがうまくいかなかった」とシーズンを振り返った。日本GPへの抱負を聞かれたニック・ハイドフェルドは「去年は、富士スピードウェイなのに富士山が見れなかった。今年は富士山を見て、写真を撮りたいね」とジョークを交えながら、「どんな天候でも良い結果を出したい。何が起こるかはわからないけど、それがF1の面白さだし、良いレースをしたい」「ライコネンがうまいレース運びをしてしまうと難しいかもしれないけど、全力を尽くして、残り3戦でライコネンの上にいけるようにとにかく頑張るよ」と決意を語った。 ロバート・クビサも「最大限の努力・ベストを尽くして、良いレースをしたい。残り3戦でも優勝を目指したい。日本GPで優勝するのは簡単なことではないけど、最大限の努力をして良いシーズンにしたい」と最後までチャンピオンを目指して戦うことを誓った。