2026年F1第10戦ベルギーGPの金曜日は、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがフリー走行2回目(FP2)で1分45秒944を記録し、初日最速でセッションを終えた。2番手はマクラーレンのランド・ノリス、3番手はレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとなった。セッション後、タイヤサプライヤーのピレリは初日の走行データを分析。ガスリーのクラッシュによる赤旗中断があったものの、各チームは週末に向けて十分なデータを収集できたとの見方を示した。
また、現時点では決勝は1ストップ戦略が最有力であり、ハードタイヤを温存したチームの戦略にも注目している。アントネッリがFP2最速を記録FP2は路面温度37度、気温25度のコンディションで行われ、各チームはミディアム(C3)とソフト(C4)の2種類のみを使用した。ガスリーのクラッシュによる赤旗中断の影響で走行周回数は通常より少なく、アントネッリとノリスは17周、フェルスタッペンは20周を走行した。アントネッリはソフトタイヤで1分45秒944をマークし、この日のトップタイムを記録。ノリスが0.190秒差の2番手、フェルスタッペンが3番手で続いた。FP1ではフェルスタッペンがトップFP1では一部チームがハード(C2)タイヤも評価した。アウディ、アルピーヌ、キャデラックは序盤にC2を使用した後、ソフトへ切り替えた。一方、それ以外のチームはミディアムとソフトに集中してプログラムを進めた。セッション最速はフェルスタッペンの1分47秒070で、ルイス・ハミルトン、シャルル・ルクレールが続いた。FP1では路面温度が最大43度まで上昇し、FP2より高温条件となっていた。ピレリ「決勝は1ストップが有力」ピレリのチーフエンジニアを務めるシモーネ・ベラは、夜間から日中にかけて降った雨によって路面グリップが低下し、ラップタイムは事前予想より遅くなったと説明した。「夜間から日中にかけて降った雨によって路面グリップは大きく低下し、私たちや各チームが予想していたよりラップタイムは遅くなりました。今後雨が降らなければ、路面にラバーが乗ることで本来想定していたコンディションへ戻っていくでしょう」「FP2は赤旗で中断されましたが、各チームは週末に向けて十分なデータを収集できたはずです」ハードタイヤ温存が戦略の鍵にベラは、ミディアムとソフトの性能差はシミュレーションどおり約0.4〜0.5秒だったと説明。一方で、デグラデーションは想定よりやや大きかったものの、気温低下と路面改善によって今後は落ち着くと予測した。「最も硬いハードタイヤはFP1で限られたチームしか使用しませんでした。その結果、多くのチームはハードを2セット温存しています」「日曜日の決勝は1ストップ戦略になる可能性が非常に高い状況です。そのため、ハードタイヤを余分に残しておくことは、最初のピットストップ後にセーフティカーなどでレースが中立化された場合、戦略上の大きな切り札になる可能性があります」初日は路面コンディションの影響で想定以上にタイヤ摩耗が見られたが、ピレリは週末に向けて状況は改善すると予測している。一方で、多くのチームがハードタイヤを温存していることから、決勝ではセーフティカーのタイミングも含めた戦略勝負になる可能性が高そうだ。