ルーベンス・バリチェロが、ブラジルで行われたマッサ主催のカートイベント“インターナショナル・チャレンジ・オブ・ゴーカート・チャンプス”で優勝した。2009年のF1残留が危ぶまれているバリチェロは、ブラジル・フロリアノーポリスでフェリペ・マッサが主催したカートイベントに参加。レース1でルーカス・ディ・グラッシを打ち負かし、もう1つのレースでも5位に入って総合優勝を果たした。
バリチェロは2009年もホンダ・レーシングF1のレースドライバーとして残留することを狙っているが、先日のバルセロナテストではルーカス・ディ・グラッシがホンダ RA108をドライブしていた。ディ・グラッシは、レース1でポールポジションを獲得したものの、バリチェロにわずか1ポイント足りず総合2位だった。名だたるドライバーたちを抑えて勝利したバリチェロは、「映像をすぐにでもHonda Racing F1に送ったほうがいいかな?」と上機嫌にコメント。しかし、ルーカス・ディ・グラッシのドライビングには「誰もがこのレースで勝ちたいだろう。しかし、これはチャリティイベントだ。相手にぶつけてはいけない」と不満を述べた。また、フェラーリ時代にバリチェロのチームメイトで、レース1で4位、レース2ではリタイアを喫して総合8位だったミハエル・シューマッハにも文句がある様子。「シューマッハはまるで戦争に参加しているかのようだった。戦っている舞台が戦場ではなく、ブラジルだということを忘れていたんだろうね」このカートイベントには1万2,000人の観客が訪れた。上記のほかにも、ルカ・バドエル(フェラーリ テストドライバー)、ヴィタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア テストドライバー)、ルチアーノ・ブルティ(元F1ドライバー)、アントニオ・ピッツォニア(元F1ドライバー)などが参加した。最近、ブラジル南部では大洪水と泥流によって100人以上の尊い命が失われた。チャリティイベントの主催者でありレース2では勝利を収めたフェリペ・マッサは、被害者のために約2万2,000ドル(約207万円)を寄付する。「お金はぼくのポケットマネーだ。それからオークションに出品するために、レーシングスーツにサインをしたよ。被害に遭われた方々に僕らができる最低限のことさ」
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