FIA(国際自動車連盟)は、F1アゼルバイジャンGPでアルピーヌF1チ-ムのエステバン・オコンが関与したピットレーンでのインシデントついて調査していることを認めた。ピットレーンからのスタートしたエステバン・オコンは、セーフティカーによるレース中断期間が好機になることを期待して、ハードタイヤでのスティントを延ばし、レースのほぼすべてを走り切った。
オコンは、レース中に少なくとも2つのコンパウンドを走らせるというレギュレーションの要件を満たすために、最終ラップでピットに戻ってきた。オコンがピットレーンに入ったとき、パークフェルメの準備はすでに始まっていて、トップ3フィニッシャーを他のフィールドから分離するために建てられたフェンスの周りにカメラマンが集まっていた。オコンがピットレーンに向かうと、カメラマンや関係者はアルピーヌの邪魔をするようになり、オコンは辛うじて数人を避けて通り過ぎた。アルピーヌF1チームはピットストップを終え、オコンはソフトタイヤで最終ラップを終え、15位でフィニッシュラインを通過した。パルクフェルメに戻る途中、オコンのレースエンジニアであるジョシュ・ペケットは、ライブピットレーンに人がいることをドライバーに警告しなかったことを詫びた。「ピットエントリーでコース上に人がいたことについても申し訳ない」とペケットは語った。「君がすでそこにいるまで、彼らがそこにいることに気づかなかった」「そうだね」とオコンは答えた。「ちょっと怖かったね」FIAスチュワードは、「2023年アゼルバイジャンGPの最終ラップで、ピットレーンが開いたままファストレーンを塞いだ人員」について、現地時間17時30分に「ピットエントリーのパルクフェルメエリアを担当するFIA代表」を招集している。レッドブル・レーシングのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、チームがワンツーの勝利を祝う準備をしているときにこの事件を目撃し、「見直しが必要」と述べ、オコンは何も悪いことはしていないと語った。「エステバンは最終ラップにピットインし、ピットレーンでレースを終える権利がある」とホーナーはSkyに語った。「FIAは、レース終了前に、おそらくもう少し適切に取り締まらなければならないだろう」同様のシナリオは、昨年のオーストラリアFPの最終ラップで、パルクフェルメ エリアの建設中にアレクサンダー・アルボンがピットインしたときにも発生している。