レッドブルF1育成の岩佐歩夢は、FIA F2選手権第3戦オーストラリアのフィーチャーレースをポール・トゥ・ウインで今季2勝目を挙げ、F2ランキング首位に浮上した。FIA F2選手権第3戦オーストラリアは4月2日(日)、フィーチャーレースが行われました。予選でトップタイムをマークした岩佐歩夢はポールポジションからのスタート。
午前11時35分、晴天の下気温16℃、路面温度28℃のコンディションでフォーメーションラップがスタート。好スタートを切った岩佐歩夢はトップを守って1周目を終えた。1周目で後続に1秒の差をつけた岩佐歩夢は、安定した状態でトップをキープ。8周目に後続でアクシデントが発生し、セーフティカーが導入される。ソフトタイヤでスタートした岩佐歩夢は、このタイミングでピットインしてミディアムタイヤに交換。ピット作業は順調で、岩佐歩夢は同じ戦略でタイヤ交換を済ませたマシンのなかでトップを守り、全体5番手でレースに戻った。13周目にレースが再開され、岩佐歩夢は5番手を走行。14周目に上位争いの2台が接触で脱落して、岩佐歩夢は3番手にポジションを上げた。20周目、ペースの落ちた2番手をパスして岩佐歩夢は2番手に浮上。26周目、後続のアクシデントで再びセーフティカーが導入されると、トップがタイヤ交換のためにピットインし、代わって岩佐歩夢がトップに立った。セーフティカーが導入された後にもアクシデントが発生したことで、コースクリアに時間を費やし、レースは31周目に再開。残り3周の戦いとなった。絶妙のタイミングで加速し、リスタートでトップを守った岩佐歩夢は、後続との差を保ちながら危なげなくトップでチェッカーフラッグを受けました。前戦サウジアラビアのスプリントレースに続き今季2勝目を挙げた岩佐歩夢は、予選トップの2ポイントと合わせて27ポイントを加算し、トータル58ポイントでシリーズランキング1位となっている。「結果として、自分にとってもチームにとっても一番いいものになりました」と岩佐歩夢はコメント。「タイヤマネージメント、ピット作業などすべてがうまくいって、チームとしてのポテンシャルを示せたことがうれしいです。マシンについては、前戦まで苦しんだスピードの問題が改善されて、一番と言っていいパフォーマンスだったと思います。スプリントレースのアクシデントは残念でしたが、その後に単独で走れたことも今日のこの結果につながりました」「チャンピオンシップで1番手となりましたが、自分の考えではチームがトップになったことが重要で、チームメートとともにチームのチャンピオンシップを考えていけば、おのずとドライバーの結果はついてくるということを感じました。これからもチームとして強くなることを目標に、少しずつでも改善を進めていきたいと思います