アウディのFIA世界耐久選手権(WEC)への参戦5年目となるシーズンが、来る4月17日から始まる。英国ノーザンプトンに位置する全長5.891kmのシルバーストンに、アウディは2台の新型LMP1マシンで臨む。シルバーストン6時間耐久レースは、歴史と伝統を併せ持つ一戦で、2012年からFIA世界耐久選手権(WEC)の一戦として開催されている。このレースでアウディは、LMPマシンで3回、ツーリングカーで1回の優勝獲得経験がある。
アウディは昨年の大会で、ライバル達と非常にスリリングなレース展開を経て優勝を飾った。2位との差がわずか4.6秒という壮絶な戦いを制したのは、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組だった。4月17日日曜日、アウディ、ポルシェ、トヨタのハイブリッドレースカーを含む総勢33台のマシンが、再びシルバーストンで闘いの火蓋を切る。今シーズン開幕にあたり、アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「今年からレースの状況は完全に一新されました。ワークスチームのすべてが新型マシンを投入してきます。我々の新型Audi R18も、ボルト一本にいたるまで、従来マシンとは異なるものに生まれ変わっています。どのチームが優勢なのか、現時点では誰にも予想がつきません。全チームが一堂に会するのは、シルバーストンでの開幕戦が初めてとなるからです」とコメント。アウディは大部分を見直し、LMP1マシンを生み出した。新型 Audi R18 に搭載されるV6 TDIエンジンの燃費は、従来比で約10%も向上している。この優れた効率の良さは、並み居る強豪に対して非常に有利となる部分。システム全体で約1000hpという出力を発揮する新しいハイブリッドシステムを搭載した新型Audi R18は、これまででもっともパワフルな1台となっている。エアロダイナミクス、モノコック、そしてサスペンションなどが、統合油圧システムなどと共に一新されている。これらは、レースのレギュレーションが求めるハイパフォーマンスと低燃費を高度な次元で両立することに狙いをしぼって開発されている。そうして生み出された新型Audi R18は、従来比50%以上の電力をバッテリーに蓄積できるようになった。開幕戦にエントリーするアウディスポーツ チームヨーストのメンバーは、昨年の覇者、ファスラー / ロッテラー / トレルイエ組がゼッケン7号車、ルーカス・ディ・グラッシ / ロイック・デュバル / オリバー・ジャービス組がゼッケン8号車で参戦する。シルバーストンは、サーキットから130kmほどのバーウェルに住むオリバー ジャービスにとってはホームグラウンド。アウディはイギリス市場と良好な関係を築いている。これまでの10年間で、イギリスにおけるアウディの販売台数は2倍以上に成長し、前年比5%増を達成した昨年は、166,817台と、過去最大の販売台数となった。全9大会行われるFIA世界耐久手権(WEC)の第一戦は、4月17日の現地時刻12:00(欧州中央時間13:00)にスタート。レースの模様は、欧州中央時刻の17:00から、ユーロスポーツにおいて130分間のライブにて放映される。さらにアウディは、Facebook (AudiSport)、Twitter (@Audi_Sport)、そしてアウディスポーツのアプリから多くの情報を発信していく。
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