ニューウェイが魅かれたアストンマーティンF1の“オールドスクール”なモデル

最も頻繁に名前が挙がったのはフェラーリで、エイドリアン・ニューウェイとルイス・ハミルトンが初めて一緒に仕事をするというアイデアに多くのファンが胸を躍らせた。実際、ハミルトン自身もニューウェイと仕事をすることは「特権」だと述べ、そのコメントについて「とても光栄だ」と認めた。しかし、月日が経つにつれ、フェラーリに関する噂は冷めていき、代わりに元ウィリアムズおよびマクラーレンのエンジニアはアストンマーティンへの移籍にますます惹きつけられていった。2025年にローレンス・ストロールのチームにテクニカルパートナーとして加わることを発表した際の記者会見で、ニューウェイはフェラーリとの契約の可能性についてどの程度真剣に検討したのか、また最終的にシルバーストーンのチームを選んだ理由について質問された。ルイス・ハミルトンは2025年にフェラーリへ移籍するが、エイドリアン・ニューウェイはそこには加わらない。「私としては、多くのチームからアプローチがあったことにとても感激した」とニューウェイは説明した。「それらのチームのすべてではなく、いくつかのチームと話し合いをしました。最終的には、先ほど会議で述べた理由から、非常に明確で自然な選択となった」そして、それらの理由について、ニューウェイはしばらくの間選択肢を熟考した後に「新たな挑戦」の必要性を挙げた。「4月の終わり頃、何か違うことをしなければならないと決心した」と65歳のニューウェイは認めた。「私は妻のマンディと多くの時間を過ごし、ある意味で次は何をするかについて話し合った。私たちは何をしようか？世界一周のヨットの旅に出ようか？私は何か違うことをしようか？」「少し時間を取った。10歳か12歳の頃から抱いていた夢、つまりモーターレースのデザイナーになるという夢を叶えることができたのは幸運だった。エンジニアという言葉すら知らなかったが」「正直に言って、大学を卒業してすぐに、それだけを達成したようなものなので、他のことはすべておまけのようなものだ。もちろん、自分がこれほど幸運にも関わることができたようなことを期待していたわけではない。しかし、自分自身に対して正直であり、常にフレッシュな気持ちでいる必要がある。だから、新しい挑戦が必要だと感じた」「ローレンス（ストロール）とは、長年にわたって時々顔を合わせていた。特に中東や極東のレースでは、ジムでよくばったり出会っていた」「私は以前から、古巣のチームを離れるつもりだと皆に伝えていたので、さまざまなチームから多くのアプローチがあったことは非常に光栄だったが、ローレンスの情熱、献身、熱意には本当に心を打たれた」「現実として、20年前まで遡れば、今で言うチーム代表は、フランク・ウィリアムズ、ロン・デニス、エディ・ジョーダンなど、実際にチームのオーナーだった。現代において、ローレンスは、実際にチームオーナーとして適切に活動している唯一の人物としてユニークだ」「ローレンスのような人物が関与していると、また違った感覚になる。昔ながらのモデルに戻ったようなものだ。株主でありパートナーでもあるというチャンスは、これまで私に提供されたことがない、あるいは提供されなかったものだ。私はこの機会を非常に楽しみにしている。ごく自然な選択だった」ニューウェイは2025年3月1日より、アストンマーティンで新しい職務に就く予定である。