アストンマーティンF1の“インサイダー”たちは、レッドブルの著名なデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイがフェラーリへの移籍を完了させる可能性があるとの見解を示している。ニューウェイは、2005年のレッドブル創設以来、長年に渡って関わってきたチームでのポジションを辞任することを考えているという噂が浮上している。
彼の退団願望は、チーム代表のクリスチャン・ホーナーに対する疑惑をめぐる論争に対する「動揺」から生じていると報じられている。レッドブルは、さまざまな情報源からの報道の増加に対し、ニューウェイが他の場所への移籍を模索している可能性があることを「認識していない」との声明で返答した。Auto Motor und Sportは、ニューウェイの移籍先の可能性はフェラーリであると掲載し、Sky F1のクレイグ・スレーターは、アストンマーティンの同僚の何人かが同じ意見であることを明らかにした。「フェラーリがニューウェイと契約を結ぼうとしているとの憶測もあるし、アストンマーティンもニューウェイをそこで働かせることを望んでいるようだ」とスレーターはSky Sports Newsに語った。「ニューウェイにとっては、シルバーストーンを本拠地としているその方が、物流面でも楽なのは間違いない」「フェラーリは20年以上もエイドリアン・ニューウェイと契約しようとしてきたが、うまくいかなかった」「しかし、アストンマーティン内部関係者の何人かが私に説明してくれたところでは、もし彼がどこかほかのところに行くのであれば、それはフェラーリになる可能性があるとのことだった。だから見てみよう」先月、アストンマーティンがニューウェイに対し、シルバーストーンを本拠地とするチームの技術陣を強化するための有利な提案を行ったと報じられた。65歳のニューウェイはレッドブル在籍中から移籍の噂が絶えず、過去にはフェラーリからのアプローチを何度も断ってきたことを明かしている。しかしニューウェイは、ルイス・ハミルトンのためにマシンをデザインするチャンスを得られなかったことと並んで、イタリアのメーカーで働けなかったことは「感情的な後悔」のひとつだと表明している。しかし、ハミルトンが2025年からフェラーリと契約を結ぶことに合意しているため、キャリアの晩年にマラネロへ移籍すれば、ニューウェイはその両方の野望を叶えることができるだろう。