アストンマーティンF1チームは、F1カタールGPでフェルナンド・アロンソがシートで感じた灼熱感は再発する問題であり、現在も解決に向けて努力していると語った。うだるような暑さのロサイル・インターナショナル・サーキットでのレース中盤、アロンソはシートに焼けるような痛みを感じ、チームに解決策を求めた。
『シートが焼けるようだ』とアロンソは無線で語った。『ピットストップで何かできることはないか?水か何かを投げてくれ!』チームはマシンに液体を追加するでアロンソは救うことはできなかった。重量が増加するため、最低重量制限を回避する手段として使用される可能性があるからだ。だが、その後チーム代表のマイク・クラックは、シートの焼けはチームが解決しようとしている繰り返しのテーマであり、カタールの極度の暑さによってさらに悪化したと説明した。この問題が以前にも発生してたのかとの質問に「はい、本当だ。彼はすでに数回この件について報告していた」と答えた。「我々はそれに取り組んできた。何もしていないわけではない。シンガポールでも行ったし、はるかに優れたものなったと考えていた」「しかし、明らかにまた極端な状況が続いているので、このまま続けば、エアコンをつける日もそう遠くないと思う」AMR23のシートがなぜそんなに熱くなるのかと尋ねられたクラックは「油圧ラインがあり、周囲にECUがある。それらすべてが熱くなっている。シートを熱から隔離しようとしている」と答えた。「だが、ある意味でアクティブな冷却はしたくない。単に重量の問題だ」アロンソは、シートの右側に灼熱感が最初の15周以内にすでに起こり始めたと明らかにした。「ランスと僕自身は、右側のシートの温度に少し苦労したと思う」とアロンソは語った。「最初の15周で火傷を負ったので、ピットストップで水か何かを投げてくれないかとラジオで尋ねたけど、どうやらそれは禁止されているようだ。かなり極端だった」「以前にもいくつかの問題に対処してきた。今日は極端だった」アロンソは、チームメイトのストロールが失神しそうになり、ウィリアムズのローガン・サージェントが熱中症でリタイアに追い込まれたロサイルの状況を、2019年8月にトヨタで完走したダカール・ラリーのテストに例えた。「8月にカタールの前にナセルとここでテストを受けたけど、今日と似たような結果だった」と2度のワールドチャンピオンは付け加えた。「毎年この時期のカタールは非常に極端だ」シートの問題やコース外への逸脱にもかかわらず、アロンソは粘り強く6位でフィニッシュしたが、ストロールは度重なるトラックリミットペナルティでポイント圏外となった。