アストンマーティンF1のチーム代表を務めるマイク・クラックは、現世代のF1マシンは改良するのが「非常に複雑」になっていると考えている。昨シーズン、F1には新しいテクニカルレギュレーションが導入され、グラウンドエフェクト・エアロダイナミクスが復活した。しかし、この新しいレギュレーションは“規定的”すぎると見る向きもあり、空力的な解決策を模索する自由度はほとんどない。
レッドブルは昨年、フェラーリとのバトルで首位に立ったが、その後は圧倒的な強さを見せ、昨年開幕から開催された35レース中29レースで優勝している。しかしクラックは、レギュレーションの複雑さゆえに、他のチームがレッドブルとの差を縮めるのは至難の業だと指摘する。「マシンはとても入り組んでおり、非常に複雑だ」とクラックはメディアに語った。「単にダウンフォースを追加ればいいという話ではない。特性....ポーパシング効果やフロア荷重などがある」「そのため、パフォーマンスを向上させるのは非常に複雑になったと思う。単なるダウンフォースオフセットではない。抱えているバランスの問題もたくさんある」導入以来のもう一つの大きな制限は予算上限で、今年はチームの支出が1億3500万ドルに制限されている。チームによっては開発に投入できるリソースが制限され、予算が足りなくなったり、上限を超過して財務規定に抵触したりするリスクがある。しかしクラックは、今期すでに大きな前進があったにもかかわらず、アストンマーティンにとってそれは問題ではないと主張する。「コストキャップを、進歩しない言い訳に使うのは、シーズンのこの段階では少しおかしいと思う」とクラックは付け加えた。「だが、これは我々には当てはまらない。ですから、我々はこれらの制限をさらに理解し、それらに取り組み、次のレースにそれらを修正する部品やアップグレードを提供できるようマシンの改良に努めていく」
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