アストンマーティンF1のチーム代表を務めるマイク・クラックは、2023年F1モナコGP決勝でのフェルナンド・アロンソのタイヤ交換での混乱は結果に影響を及ぼさなかったと主張する。50周目あたりからモンテカルロ市街地コースには雨が降り始めた。当初はセクター2が濡れている程度であり、大半のドライバーがインターミディエイトに交換するなか、フェルナンド・アロンソはスリックのミディアムタイヤに交換する賭けに出た。
しかし、そのギャンブルは失敗し、コースは急速にウェットコンディションへと変化。アロンソはもう1度ピットインしてインターミディエイトに交換することでタイムをロスしたが、なんとか2番手をキープすることができた。最終的にフェルナンド・アロンソは、優勝したマックス・フェルスタッペンから27秒遅れで2位でチェッカーを受けた。レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、「彼らがミディアムタイヤを履いたことに驚いた。あれで我々は完全に窮地を脱した。そこからはクルマをピットに入れて送り出すだけの問題だった」とその判断に助けられたことを示唆した。しかし、マイク・クラックは、タイヤ交換が結果に影響を及ぼさなかったと語る。「モナコGPでフェルナンドとともにフロントロウからスタートし、2位を獲得したことは、チーム全体にとって素晴らしい結果であり、我々がどれだけ前進したかを示す重要な指標となる」とマイク・クラックは語った。「フェルナンドにハードコンパウンドを装着し、レース後半にマックスをジャンプアップさせる作戦をとった。そして雨が降ってきた!当初は雨量もそれほど多くなかったので、ミディアムタイヤを装着した。しかしすぐに雨脚が強くなり、1周後にインターミディエイトに交換することになった。だが、それでもマックスに追いつくことはできなかっただろう。フェルナンドは、危険なコンディションの中で素晴らしい走りを見せ、アストンマーティンF1チーム史上最高の成績を収めた」フェルナンド・アロンソもミディアムタイヤに交換するという決断を支持している。「追加のストップが結果に影響を与えたとは思わない」とフェルナンド・アロンソは語った。「コックピットからレースの展開を完全に読むのはいつも難しいけど、僕がストップしたラップでは、トラックはターン7とターン8を除いて完全にドライだった。小雨が降った程度で、後続とのマージンも十分にあったのに、なぜインターミディエイトを装着する? だから、正しい決断であり、非常に安全だった」「その1分半後には、まったく違う状況になっていたけどね!」