アストンマーティンF1は、2022年のさらに“アグレッシブ”な開発が予算上限によって妨げられたと認める。新しい財政規制の下では、F1チームはシーズンに1億4500万ドルを費やすことが許可されているが、マーケティングやチームの上位3人の給与などの費用は免除されている。
予算上限の連鎖反応の1つは、F1チームが持ち込めるアップグレードの頻度を制限することだった。最初のローンチデザインがペースを大幅に下回ったことが判明した後、アストンマーティンF1はスペインGPでまったく新しいコンセプトを登場させた。アストンマーティンF1のパフォーマンスディレクターであるトム・マッカローは、バルセロナでのコンセプト変更がシーズンのさらなる開発に影響を与えたことを認めた。シンガポールGPまでに、アストンマーティンはコンストラクターズで9位に沈み、ドライバーのセバスチャン・ベッテルとランス・ストロールは25ポイントしか獲得できず、AMR22は好印象を与えることができなかった。しかし、それ以来、レースではポイントフィニッシュが急増し、アストンマーティンF1は、シンガポール、日本、アメリアの3つのレースで24ポイントを獲得し、アルファロメオのすぐ後ろの7位に浮上した。アストンマーティンF1は、ハイダウンフォースのリアウイングを含むマイナーなアップグレードを投入し続けているが、トム・マッカローは、特定の「アグレッシブ」な計画は断念んしなければならなかったことを認める。「我々はミッドフィールド集団の先頭に立ち、前に突進し始めたいと思っている。そのためには、アグレッシブにならなければならない」とはトム・マッカローは説明した。「今年は可能な限りアグレッシブに戦おうとしたが、予算上限と利用可能なリソースを考えると、これは困難だった」「作りたいと思っていたパーツがある。たとえば、フロントウイングは、我々たちが今年始めたものとほぼ同じだ」「できることはたくさんあったが、特にバルセロナでマシンに大幅な変更を加えた後は、予算上限内に収めることができなかった」「フォーミュラは少し変わった。今は、コストに対して最高のパフォーマンスリターンをもたらすアップグレードを選択しようとすることが重要だ」トム・マッカロー (Aston Martin Cognizant Formula One Team)
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