アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)が2026年シーズンのF1で印象的なスタートを切り、かつて両者を指導したディーノ・キエーザからルイス・ハミルトンに近い存在だと評価された。F2をわずか1年で通過し3勝を挙げてF1昇格を果たしたリンドブラッドは、開幕戦オーストラリアGPでいきなりポイントを獲得。その後の中国、日本でも恐れを感じさせないアグレッシブな走りを見せ、早くも存在感を示している。
ハミルトンと共通する“速さと適応力”カート時代にリンドブラッドを指導し、ルイス・ハミルトンやニコ・ロズベルグも育てたディーノ・キエーザは、そのドライビング特性を高く評価する。「彼はとてもスムーズで賢いドライバーだ。それは非常にポジティブな点だ。必要に応じてドライビングスタイルを変えられる」「学習が速く、テクニカルなドライバーでもある。タイヤやシャシーに合わせてブレーキングやスタイルを適応させることができる」「雨でも非常に速い」そのうえでキエーザは、リンドブラッドの性質がハミルトンに近いと明言した。「彼はルイスにより近いと思う。ニコは非常に礼儀正しく、ルイスやアービッドほど2位を受け入れないタイプではなかった」攻撃性とリスク管理のバランスリンドブラッドの特徴として強調されたのは、攻撃性と判断力の両立だ。「アービッドはレースで非常にアグレッシブだ。待ったり計算しすぎたりはしない。前にドライバーがいればすぐにオーバーテイクする」「ただし賢いので、大きなクラッシュやインシデントにはあまり関与しない」この“即断即決型”のレーススタイルは、現代F1においても武器となる一方で、経験不足の段階ではリスクにもなり得る。若さゆえの課題とF1で求められる振る舞い一方でキエーザは、リンドブラッドのメンタリティについても率直に言及している。「彼は14歳のとき、チームメイトに負けた後で『なぜ彼にベストエンジンを渡したんだ』と言ってきた」「そういう考え方をしているとキャリアはうまくいかない。与えられたものでベストを尽くす必要がある」さらに、F1という舞台における振る舞いの重要性も指摘した。「彼はレッドブルにとって良い存在になるだろう。ただ時には発言する前に一呼吸置く必要がある。情熱的すぎて間違ったことを言うこともある」「F1に来たばかりの段階では、もっと政治的である必要がある。フェルスタッペンやハミルトンのようになれば好きに言えるが、それまでは違う。アービッドは政治家タイプではない」若さゆえの率直さと攻撃性、そして高い適応力とスピード。その両面を併せ持つリンドブラッドは、すでに“ハミルトン型”と評される資質を示し始めている。